2023.04.02
11月15日(現地時間14日)に行われたフェニックス・サンズとマイアミ・ヒートによる一戦は、アウェーのサンズが第4クォーター残り8分3秒で13点(102-89)をリードしていた。
するとホームのヒートはカイル・ラウリーのジャンパーを皮切りに、バム・アデバヨの3ポイントプレー、マックス・ストゥルースのレイアップ、そしてアデバヨの3ポイントプレーとダンクで12-0と猛反撃し、残り4分48秒で1点差に詰め寄る。
そして残り1分38秒にラウリーの3ポイントシュートが決まってヒートが逆転すると、デビン・ブッカーが右ウイングから長距離砲を決め返してサンズが再び逆転。すると今度はヒートがアデバヨのティップショットでリードを奪い返すと、サンズも負けじとキャメロン・ペインのジャンパーで1点リード。
残り35.0秒。ヒートはアデバヨが冷静にフリースロー2本を沈めて1点をリード。サンズはペインのショットが落ちるも、ディアンドレ・エイトンがオフェンシブ・リバウンドをもぎ取ってサンズが最後のチャンスを迎えた。
トップ下からブッカーが右エルボーへ向かってプルアップジャンパーを狙うも、ジミー・バトラーが完璧なタイミングでブロック。そのこぼれ球をブッカーが手にし、右ウイングから逆転をかけてなんとか3ポイントシュートを放つも決まらず、ヒートが113-112で競り勝った。
見事勝利を飾ったヒートでは、アデバヨがゲームハイの30得点に10リバウンド、バトラーが16得点13リバウンド7アシストと両輪が大活躍。さらにラウリーが15得点6アシスト、ケイレブ・マーティンが15得点5リバウンド3アシスト2スティール2ブロック、ドウェイン・デッドモンが12得点、ダンカン・ロビンソンとゲイブ・ビンセントがそれぞれ10得点を記録。
「俺たちがディフェンスでこの試合に勝てたことが気に入っている」とバトラーが話したとおり、ヒートは最終クォーターでサンズをフィールドゴール成功率37.5パーセント(9/24)に抑え込んで逆転勝利。
その立て役者となったバトラーとアデバヨを、エリック・スポールストラHC(ヘッドコーチ)はこのように称えていた。
「あの2人はこのチームにおける本物の基盤となる心臓の部分なんだ。我々は彼らが持つ闘志のあとに続いているんだ。彼らはものすごくタフであり、(オフェンスとディフェンスに秀でた)2ウェイプレーヤーそのものなのさ」
ヒートはこの勝利で7勝7敗とし、イースタン・カンファレンス9位。リーグ上位の戦績とは言えないものの、この試合で見せた終盤の逆転劇と粘り強さはまさに“ヒート・カルチャー”を体現していたと言っていいはずだ。
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