2022.11.29

ブレイザーズで充実のシーズンを送るジェレミー・グラント「今の状況に満足している」

ブレイザーズで主軸を務めるグラント[写真]=Getty Images
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攻防両面で貴重な活躍を見せるグラント
大黒柱リラードとビラップスHCもその働きを称賛

 今シーズンからポートランド・トレイルブレイザーズでプレーするジェレミー・グラントは、11月26日(現地時間25日、日付は以下同)のニューヨーク・ニックス戦でキャリアハイの44得点を残して132-129の勝利に大きく貢献した。

 今夏にデトロイト・ピストンズからトレードでブレイザーズ入りした28歳のフォワードは、29日終了時点で平均21.5得点4.4リバウンド2.6アシストに3ポイントシュート成功率48.2パーセント(平均2.8本成功)という好成績を残している。

 ブレイザーズはデイミアン・リラード(平均26.3得点4.3リバウンド7.0アシスト)、アンファニー・サイモンズ(同23.2得点3.1リバウンド4.3アシスト)にグラントという、平均20.0得点以上を誇る3選手を擁している。これはフィラデルフィア・セブンティシクサーズのジョエル・エンビードタイリース・マクシージェームズ・ハーデン、ワシントン・ウィザーズのブラッドリー・ビールクリスタプス・ポルジンギスカイル・クーズマと並んでリーグで3チームしかいない。

 グラントは今シーズン終了後に契約が満了するため、来夏注目の制限なしフリーエージェント(FA)の1人となるのだが、現時点における来シーズンの希望所属先はブレイザーズのようだ。

「僕は今の状況に満足している。このチームがやっていることをすごくうれしく思っている。その時が来たら話せばいいだけ」

 父ハーベイ、叔父にホーレスという元NBA選手を持つグラントは、ロールプレーヤーとしてNBA入りし、徐々に成長を遂げていき、昨シーズンまでの2シーズンはピストンズでトップスコアラーを務めてきた。グラントにとっては、ピストンズ時代の経験も今に生きているようだ。

「ファーストオプションになったことで、いろんなディフェンスやダブルチームを目の当たりにしてきたから、今の僕をすごく楽にしてくれる。あそこでプレーした時のことをありがたく思っている。選手として成長したんだ。今の僕は、まさにその恩恵を受けているんだ」

ピストンズではトップスコアラーとして活躍[写真]=Getty Images

 そんなグラントについて、リラードは『Hoops Hype』へこう語っていた。

「彼はフロアの両エンドに厚みを加えてくれたと思う。多くの時間帯で、彼はディフェンスでタフなマッチアップをしている。相手を崩壊させるべく、サイズや長さ、アスレティシズムを生かしているし、俺やアンファニーへオフボールでプレーする機会をもたらしてくれる。それに彼はアイソレーションやトランジション、キャッチ&シュート、ポストアップでも点が取れる。フロアの両エンドで、実に多彩なことをこなしてくれるんだ。彼がいることで、俺たちはすごくいいチームになる」

 また、チャウンシー・ビラップスHC(ヘッドコーチ)は、グラントのプレー面だけでなく、その人間性も評価している。

「彼には影響力がある。常に笑顔を見せているし、本当に活発な男でね。チームの勝敗に関係なく、いつだってポジティブなんだ。彼の態度が変わることはない。すぐさまこのグループのリーダー格の1人になったんだ」

 ブレイザーズは29日を終えた時点でウェスタン・カンファレンス6位の11勝9敗。リラード、サイモンズとともに、グラントの攻防両面における活躍も見逃せない。

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