2023.03.05
1月3日(現地時間2日、日付は以下同)にチェイス・センターで行われたアトランタ・ホークスとゴールデンステイト・ウォリアーズによる一戦は、2度の延長にもつれるなか、最後はケボン・ルーニーがティップショットを決めてホームのウォリアーズが143-141で激戦に終止符を打った。
第4クォーター終盤。ウォリアーズはドンテ・ディビンチェンゾの3ポイントシュートで同点に追いつき、1度目の延長へ持ち込むと、延長残り18.1秒にクレイ・トンプソンが長距離砲を突き刺す。だが粘るホークスは残り13.1秒にトレイ・ヤングがフリースロー2本を獲得し、着実に決め切って2度目の延長に。
その2度目の延長ではドレイモンド・グリーンの3ポイントシュートが決まり、残り43.1秒でウォリアーズが5点差をつけると、ホークスはデジャンテ・マレーの長距離砲、ヤングのフローターで残り8.0秒で再び同点。
ウォリアーズは最後のポゼッションをトンプソンへ託すもミス。だがルーニーがリバウンド争いを制し、2度目のショットを残り0.1秒に決め切ったことで劇的勝利となった。
見事白星を飾ったウォリアーズは今シーズン最長の5連勝。肩を痛めているステフィン・カリーが9試合連続、アンドリュー・ウィギンズもケガや体調不良などで14試合を連続して欠場するなか、トンプソンが得点面でステップアップを見せている。
この試合、トンプソンは3ポイントシュートだけでなく、ドライブからプルアップジャンパー、ベースラインからタフなワンレッグジャンパー、チームメートとの連係から加点するなど点を積み重ね、45分51秒の出場でフィールドゴール成功率53.8パーセント(21/39)、3ポイントシュート成功率47.6パーセント(10/21)、フリースロー2本を沈めてゲームハイの54得点に8リバウンド3アシスト1ブロック。
「僕にとってはすごく大きな成果だ。つらい日々を過ごしてきた。これが本当に現実として起こりうるのか分からなかった。僕はそのとんでもないことを喜んで受け入れることにしたんだ」
昨シーズン途中に約2年半ぶりにコートへ帰ってきたトンプソンにとって、54得点は2016年12月6日のインディアナ・ペイサーズ戦で奪ったキャリアハイの60得点以来、最多得点であり、通算4度目の50得点ゲーム。10本以上の長距離砲を放り込んだのは通算7度目で、自身のキャリアにとっても貴重な瞬間となったことは間違いない。
この日のウォリアーズではトンプソンのほか、ジョーダン・プールが28得点6リバウンド5アシスト2スティール、アンソニー・ラムが17得点7リバウンド4アシスト、ルーニーが14得点20リバウンド4アシスト、ディビンチェンゾが8得点9リバウンド5アシスト2スティール、グリーンが5得点13リバウンド11アシスト2スティール3ブロックを記録。
だがウォリアーズにとって最も大きかったのはトンプソンの超絶パフォーマンスだろう。「ほんの数カ月前だったらできなかったかもしれない。だから僕にとってものすごく大きなマイルストーンだ」と切り出し、こうも話していた。
「個人として、大きな自信がみなぎっている。僕らはほぼ(レギュラーシーズンの)中間地点に来ている。最高の気分だし、僕は試合をこなすごとに良くなっている気がするんだ。シーズンが進んでいくにつれて、僕はもっと一貫性のあるプレーができるさ」
ウォリアーズは4日終了時点でウェスタン・カンファレンス9位の20勝18敗。ここまで17勝2敗と圧倒的な強さを誇るホームで5日から3試合組まれているだけに、ここで貯金を増やしていきたいところだ。
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