2023.01.12

現地記者が渡邊雄太の3Pコンテスト出場をプッシュ!「彼はコンテストへ出るべきだ」

コンテスト出場が期待されている渡邊[写真]=Getty Images
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番組内で「彼はいないといけない」と注目されるなか、元チームメートは「あの男を出すことはできない」と発言

 1月10日(現地時間9日、日付は以下同)。『FanDuel TV』で、2月19日にユタ州ソルトレイクシティで行われる「NBAオールスター2023」のサタデーナイトイベントの1つ、3ポイントコンテストに関する注目のトークが展開された。

 この番組にはシャムズ・シャラニア記者、進行役のミシェル・ビードル、プロデューサー兼ホスト役のエディ・ゴンザレス、そして元選手のチャンドラー・パーソンズ(元ヒューストン・ロケッツほか)がアナリストとして出演。

 現時点で3ポイントコンテストの出場選手は発表されていないものの、ブルックリン・ネッツで活躍する渡邊雄太は、先日『Hoops Hype』へ同コンテストの出場選手に選出されたら「光栄です」と話していた。

 NBAキャリア5年目の渡邊は、今シーズンここまで27試合に出場して3ポイントシュート成功率52.7パーセントで平均1.4本を決めている。一時はリーグトップに立ったものの、ハムストリングの張りによる離脱、年明け以降は4試合で成功率75.0パーセントを残すも、試投数は4本のみに終わっており、規定数に達しておらずに現在はランク外となっている。

 12日を終えた時点で、今シーズンNBAで最も3ポイントシュートを成功させているのはバディ・ヒールド(インディアナ・ペイサーズ)の165本、成功率ではケンテイビアス・コールドウェル・ポープ(デンバー・ナゲッツ)が48パーセントでリーグトップに立っている。

 ただ、もし28歳の日本人フォワードがNBAオールスターの舞台で3ポイントコンテストへ出場となれば、日本人選手としてはもちろん史上初となる。献身的なプレーの数々でネッツのローテーションメンバーに名を連ねる男が参戦すれば、会場でも大いに盛り上がるはず。番組内でも、シャラニア記者が「彼はその中に含まれるべきだ」と話しており、ビードルも「彼はいないといけない」と渡邊の3ポイントコンテスト出場に期待していた。

 ところが、パーソンズは「あの男を3ポイントコンテストに出すことはできない。プレッシャーがかかると彼はひどくつぶれると思うね」と発言。そして「彼が素晴らしい年を送っているのは分かっている。それに成功率が高いことも知っているよ。でもNBA最高のシューターたちとなったとき、雄太のことを考えるかい?」と持論を展開。

NBA入り後も3ポイントシュートを磨き続けている渡邊[写真]=Getty Images

 確かに、渡邊は1試合平均5.0本を決めているステフィン・カリーや同4.0本を誇るクレイ・トンプソン(いずれもゴールデンステイト・ウォリアーズ)、同3.9本も沈めているデイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)やドノバン・ミッチェル(クリーブランド・キャバリアーズ)のように所属チームで得点源を務めつつ、長距離砲を数多く決めているわけではない。

 また、試投数が示しているように、毎試合で数多くの3ポイントシュートを放っているわけでもなく、あくまでロールプレーヤーの1人としてネッツでプレーしている。

 とはいえ、このコンテストへ参戦する選手は必ずしもスター選手だけではなく、これまでにも生粋のシューターやロールプレーヤーたちが出場しており、渡邊が今年の参戦者リストに名を連ねる可能性は十分あるはず。

 シャラニア記者は「彼は3ポイントコンテストへ出るべきだぞ、チャンドラー。両コーナーからの3ポイント(シュート)成功率で、彼はNBAトップなんだ」とプッシュしており、現地メディアからも注目を浴びていると言っていいだろう。

 メンフィス・グリズリーズで渡邊とチームメートでもあったパーソンズは「彼が勝つことはないだろうな」と口にしていたものの、今回のトークが拡散されれば、渡邊のコンテスト参戦を後押しすることになるかもしれないだけに、今後の動向に注目していきたい。

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