2023.01.25

現在と将来の両面でチーム力向上を目指すレイカーズGM「ルイは完璧な方法だと感じた」

レイカーズのペリンカGM[写真]=Getty Images
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デイビス、ウォーカー四世、リーブスの復帰も近づくレイカーズ
ペリンカGMは「これで仕事が終わったわけではない」と発言

 1月25日(現地時間24日、日付は以下同)。ロサンゼルス・レイカーズはロサンゼルス・クリッパーズ相手にレブロン・ジェームズが46得点8リバウンド7アシスト2スティールの大暴れを見せるも、一度もリードを奪えずに115-133で敗れた。

 これでレイカーズはウェスタン・カンファレンス13位の22勝26敗。プレーイン・トーナメント進出圏外ではあるものの、最終枠の10位にいるゴールデンステイト・ウォリアーズ(23勝24敗)とは1.5ゲーム差、プレーオフ進出圏内にいる6位のダラス・マーベリックス(25勝24敗)とも2.5ゲーム差のため、ウェスト上位へ浮上するチャンスは残されている。

 そんななか、この日レイカーズに朗報が届いた。右足のストレス損傷で離脱しているアンソニー・デイビスが、試合前のウォームアップで問題なければ、翌26日のサンアントニオ・スパーズ戦で復帰すると『ESPN』が報道。

 さらに、ダービン・ハムHC(ヘッドコーチ)によると、左ヒザの腱炎によって13試合連続で欠場中のロニー・ウォーカー四世、左ハムストリングの張りのため10試合連続で欠場しているオースティン・リーブスも復帰が近づいているという。

 そしてレイカーズは24日に成立したトレードで、ワシントン・ウィザーズからフォワードの八村塁を獲得。この日のクリッパーズ戦前に、レイカーズは八村の入団会見を開き、バスケットボール運営部副代表兼ゼネラルマネージャー(GM)のロブ・ペリンカと八村が登場。

 2月10日のトレードデッドラインまで2週間半という段階でトレードを断行したペリンカGMは「我々にとっては早い段階で手を打つ機会のように感じた」と口にし、「これで仕事が終わったわけではない。引き続き、ほかの29チームの状況を観察していく」とコメント。

 そしてケンドリック・ナンとドラフト2巡目指名権3本を放出して日本人フォワードを獲得した今回のトレードについて、こう話していた。

「フロントオフィスとして、我々は常にこのチームが現在と将来において向上することを目指している。その点で、ルイ(の獲得)は完璧な方法だと感じた。だからこそ、我々は早いうちに手を打ったんだ」

2020年に球団史上17度目の優勝を飾ったレイカーズ[写真]=Getty Images

 2020年に球団史上17回目のNBAチャンピオンとなったレイカーズは、ボストン・セルティックスと並んでリーグ史上最多タイの優勝回数を誇る名門チーム。だが昨シーズンはウェスト11位の33勝49敗でプレーオフ進出を逃し、今シーズンもここまでプレーイン・トーナメント進出圏外と苦しんでいる。

 リーグ史上最多となる62度のプレーオフ出場を飾ってきたレイカーズは、常に勝利、覇権争いへ参戦することが求められている球団なだけに、ペリンカGMは「レイカーズにとって計算されるのは、チャンピオンシップを獲得するかどうかだと思っている。その中間、段階的な成長というものはない」と話していた。

 レブロン、デイビス、ラッセル・ウェストブルックというスーパースター3人を抱えながら、2シーズン連続でプレーオフ進出を逃すことは、歴史と伝統のある“パープル&ゴールド”のユニフォームを身にまとうチームとして許されない、という危機感もあるのだろう。

 ペリンカGMが「だからこそ、我々はその機会を分析しているのであって、レンズを通してやっていかなければならない」と話していたことから、レイカーズはデッドラインまでに新たなトレードを成立させるかもしれない。

 まずは、最短で26日のスパーズ戦でレイカーズデビューを飾る見込みの八村のパフォーマンスに注目していきたい。

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