2023.01.25
1月24日(現地時間23日、日付は以下同)。日本が誇るスーパースター、八村塁がトレードでワシントン・ウィザーズからロサンゼルス・レイカーズへ移籍した。
2019年のドラフトでウィザーズから日本人史上初の1巡目指名(9位)でNBA入りし、4年目をプレーするフォワードは、これからキャリア第2章として“パープル&ゴールド”のユニフォームを着用してプレーすることとなる。
ここでは、八村が加入したレイカーズについて紹介していきたい。基本的なチーム情報は下記のとおり。
※日付はいずれも日本時間、データは1月23日終了時点
■球団創設
1948-49シーズン
■フランチャイズの歴史
ミネアポリス・レイカーズ(1948-49~1959-60シーズン)
ロサンゼルス・レイカーズ(1960-61シーズン~現在)
■優勝回数
17回(1949、1950、1952、1953、1954、1972、1980、1982、1985、1987、1988、2000、2001、2002、2009、2010、2020年)
※ボストン・セルティックスと並んで史上最多タイ
■プレーオフ進出回数
62回(NBA史上最多)
■レギュラーシーズン通算戦績
3482勝2405敗(勝率59.1パーセント)
※勝利数と勝率はボストン・セルティックスに次いで歴代2位
■連勝記録
33連勝(1971年11月6日~1972年1月8日/NBA史上最長)
アウェー16連勝(1971年11月7日~1972年1月8日/NBA史上最長)
創設75シーズン目のレイカーズは、62度のプレーオフ進出、17度の優勝回数を誇る名門チーム。21日にNBAとNBA選手会(NBPA)が発表した今シーズン前半のチームグッズ売り上げでトップを誇る。
『ESPN』の「NBA Attendance Report 2023」によると、今シーズンはホームアリーナ(クリプトドットコム・アリーナ)の集客率でリーグ17位の96.9パーセント、アウェーゲームの集客率ではリーグ2位の100.3パーセントで、全体ではリーグ5位の98.6パーセントを記録している。
現在はキャリア20年目ながら一線級で活躍を続けるレブロン・ジェームズ、レギュラーシーズン通算トリプルダブル数でNBA歴代1位の198度を記録するラッセル・ウェストブルック、リーグ最高級のビッグマンとして知られるアンソニー・デイビスというスーパースターたちが在籍。
とはいえ、レイカーズではこれまで数多くのレジェンドたちが在籍し、NBA史に名を残すほどのスーパースターたちが活躍してきた。ここでは、永久欠番になっている11選手を挙げつつ、かつて在籍してきた名選手たちも一部紹介していきたい。
8番:コービー・ブライアント
13番:ウィルト・チェンバレン
22番:エルジン・ベイラー
24番:コービー・ブライアント
25番:ゲイル・グッドリッチ
32番:アービン“マジック”ジョンソン
33番:カリーム・アブドゥル・ジャバー
34番:シャキール・オニール
42番:ジェームズ・ウォージー
44番:ジェリー・ウェスト
52番:ジャマール・ウィルクス
99番:ジョージ・マイカン
名門レイカーズで選手として永久欠番になっているのは11選手のみ。今年3月8日のメンフィス・グリズリーズ戦で、パウ・ガソルが着用した16番の永久欠番セレモニーが開催され、スペイン出身の万能型ビッグマンがその仲間入りを果たすこととなる。
これまで、レイカーズというフランチャイズでは1試合100得点をたたき出した“伝説の巨人”チェンバレン、“ミスター・クラッチ”として知られ、NBAロゴのモデルにもなったウェスト、1980年代に5度の優勝へ導いたマジックとジャバー、2000年代に3連覇を達成したシャックとコービーなど、数多くのスーパースターが活躍してきた。
球団最多記録で見てみると、在籍20シーズンでトップのコービーが出場試合数(1346)や出場時間(4万8637分)、得点(3万3643得点)、スティール(1944本)で1位。リバウンドではベイラー(1万1463本)、アシストではマジック(1万141本)がそれぞれトップにいる。
また、数多くの優勝回数を誇る歴史あるチームなだけに、スーパースターたちと同様に、チームの勝利へ多大な貢献をしてきた名脇役たちがいたことも見逃せない。なかでもマジック、ジャバー、コービーと並んで球団史上最多タイとなる5度の王座を獲得してきたマイケル・クーパー、デレック・フィッシャーは、決して看板選手ではなかったものの、ディフェンスやハッスルプレー、3ポイントシュートなど勝利に不可欠な男として活躍してきた。
レイカーズには現在、レブロン、ウェストブルック、デイビスだけでなく、ベテランディフェンダーのパトリック・ベバリー、ドイツ代表の得点源デニス・シュルーダー、得点源の一角を務めるロニー・ウォーカー四世がいる。
そういった豪華な選手たちが並ぶなか、日本の至宝として活躍してきた八村が、“パープル&ゴールド”のユニフォームを身にまとってどんなパフォーマンスを見せてくれるのか。
ロサンゼルスという大都市で、勝利することが常に求められる厳しい環境ではあるものの、チームの一員として溶け込み、持ち前の得点力を発揮できるか楽しみに待ちたいところだ。
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