2023.02.08
2月6日(現地時間5日、日付は以下同)にトレード合意と『ESPN』や『The Athletic』が報じたことで、ダラス・マーベリックスにルカ・ドンチッチとカイリー・アービングという“スーパーデュオ”が誕生した。
この日報じられたのは、マブスとブルックリン・ネッツによる2チーム間トレードで、カイリーとマーキーフ・モリスがマブスへ、スペンサー・ディンウィディーとドリアン・フィニー・スミス、2029年のドラフト1巡目指名権、2本のドラフト2巡目指名権(2027、2029年)がネッツへそれぞれ移籍。
昨シーズンのプレーオフで、マブスは2011年の初優勝以来初となるカンファレンス・ファイナル進出を飾ったものの、昨夏に第2の得点源ジェイレン・ブランソンがフリーエージェント(FA)となってニューヨーク・ニックスへ移籍。トレードでクリスチャン・ウッド、FA戦線でジャベール・マギーというビッグマンを手に入れて今シーズンを戦っていたものの、ドンチッチに次ぐ“スター選手”を欠いていた。
今回マブスが獲得したカイリーは、今年を含めてオールスター選出8度を誇るスコアリングガード。今シーズン、平均27.1得点5.1リバウンド5.3アシストにフィールドゴール成功率48.6パーセント、3ポイントシュート成功率37.4パーセント(平均3.3本成功)、フリースロー成功率88.3パーセントを記録する30歳のベテラン。
チームメートたちさえも惑わず華麗なボールハンドリングに、高精度なジャンパー、芸術的なレイアップなどを駆使して平均20.0得点以上を軽々とたたき出す得点力があり、勝負強さも兼ね備えた実力者。
契約は今シーズン限りで、今夏に制限なしフリーエージェント(FA)になるため、今後チームにフィットできなければ今オフに見返りなしで移籍してしまう可能性があることは否定できないが、マブスに頼れるスコアラー兼プレーメーカーが加わったことは間違いない。
2月10日のデッドラインを前に大型トレードが合意と報じられたことで、アンドレ・ドラモンド(シカゴ・ブルズ)は「カイリーがダラスか。ようこそトレードデッドラインへ」、トレイ・ヤング(アトランタ・ホークス)は「これぞNBAだ。今年もこの時がやってきた!」とツイート。
そこで気になるのは、マブスの新生バックコートデュオがいつお披露目となるのか。ドンチッチは現在、かかとを痛めて欠場しているものの、長期間の離脱にはならない見込み。カイリーについては、最短で9日のロサンゼルス・クリッパーズ戦でマブスデビューを飾ると『ESPN』が報じていることから、早ければ9日のクリッパーズ戦でカイリーとドンチッチによる豪華共演が実現するかもしれない。
5日を終えた時点で、マブスはウェスタン・カンファレンス6位の28勝26敗。今回の大型トレードで“スーパーデュオ”を形成したマブスがどんなチームになっていくかは必見だ。
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