2023.02.07

新加入のカイリーに期待を寄せるマブスのオーナー「ルカをもっと楽にしてくれる」

歴代最高級のボールハンドラーと評されるカイリー[写真]=Getty Images
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 2月7日(現地時間6日、日付は以下同)。前日に報じられた大型トレードがオフィシャルとなり、ダラス・マーベリックスカイリー・アービングマーキーフ・モリスを、ブルックリン・ネッツがスペンサー・ディンウィディードリアン・フィニー・スミス、2029年のドラフト1巡目指名権、2本のドラフト2巡目指名権(2027、2029年)をそれぞれ獲得することとなった。

 ネッツ在籍約4シーズンで、レギュラーシーズン計143試合に出場して平均27.1得点4.8リバウンド5.8アシストを残したカイリーは、7日にネッツへ感謝のツイートをしていた。

「ネッツワールドのファンとサポ―ターのみんな、コート内外でたくさんの愛をありがとう。僕は子どもの頃からの夢を実現できたことを一生感謝していく。僕と僕の家族はこれからもずっと大切にしていく」

 キャリア12年目のカイリーにとって、マブスはクリーブランド・キャバリアーズ、ボストン・セルティックス、ネッツに次いで4チーム目で、ウェスタン・カンファレンスのチームでプレーするのは初となる。

 7日に『DallasBasketball.com』へ公開された記事のなかで、マブスのマーク・キューバン オーナーは、今回のトレードで退団した2選手についてこのように語っていた。

「私たちはドウ(フィニー・スミス)とスペンサーがいなくなって本当に寂しくなるだろう。ドウはドラフト外でこのチームにやって来て、努力を重ねてマブスファンから愛される、インパクトを与える選手になった。スペンスはゲームウィナーをいくつも沈めてくれたし、我々のために心血を注ぎ、非常にインパクトを与えてくれた選手。今回のトレードは決して簡単なものではなかった」

 マブスはシーズン途中のこの時期に、フィニー・スミスとディンウィディー、そして複数のドラフト指名権を放出してカイリーとモリスを獲得。両選手とも契約は今シーズン限りで、今夏には制限なしフリーエージェント(FA)となるため、もし失敗に終われば見返りなしで退団してしまう可能性もある。

 それでも、キューバン オーナーはカイリーとルカ・ドンチッチというスーパースターの共演が吉と出ると見ているようだ。

「カイリーはものすごい才能の持ち主であり、ルカをもっと楽にしてくれる。それに相手チームに対して、さらに難しくしてくれるだろう。私はあの2人がコート上で一緒にいるのを見ることが心底楽しみなんだ」

 6日を終えた時点で、マブスはウェスト6位の28勝26敗。今シーズンのウェストは、3位のサクラメント・キングス(29勝23敗)から9位のニューオーリンズ・ペリカンズ(28勝27敗)まで、7チームが2.5ゲーム差でひしめき合う大混戦となっており、カイリーとドンチッチによる“スーパーデュオ”結成でマブスがここから抜け出すことができるか注目していきたい。

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