2023.04.10
3月21日(現地時間20日、日付は以下同)。ゴールデンステイト・ウォリアーズが敵地トヨタ・センターへ乗り込み、ヒューストン・ロケッツとのアウェーゲームへ臨んだ。
20日を終えた時点で、ロケッツはウェスタン・カンファレンス最下位の18勝53敗と低迷しており、すでにプレーオフ進出の可能性も消滅。だがこのチームは先週にボストン・セルティックス、ロサンゼルス・レイカーズ、ニューオーリンズ・ペリカンズを下して3連勝を飾っており、決して楽な相手ではなかった。
それでも、ウォリアーズはステフィン・カリーがゲームハイの30得点に7リバウンド5アシスト2スティール、クレイ・トンプソンが29得点7リバウンドをマーク。それぞれ5本の3ポイントシュートを成功させるなど“スプラッシュ・ブラザーズ”が躍動。
さらにジョナサン・クミンガが17得点4アシスト、ケボン・ルーニーが11得点10リバウンド、ドレイモンド・グリーンが8得点7リバウンド7アシストを残し、121-108で勝利して連敗を3で止めた。
ウォリアーズのスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)は、ロケッツ戦を控えた時点でこのチームが前回アウェーでいつ勝利したのか思い出せず、1月31日のオクラホマシティ・サンダー戦だと知らされて「ありがとう。これ以上気持ちが楽になることはない」と話していた。
ディフェンディング・チャンピオンとして迎えた今シーズン。開幕からアウェー8連敗を喫したウォリアーズは、チャンピオンチームとして歴代ワースト2位のアウェー11連敗に陥っていた。オールスターブレイク後では敵地で初の勝利となったことで、一安心したに違いない。
だがカリーは「コートを後にする時には自分たちの表情から笑みがあった。けど僕らはもっといいプレーをしなきゃいけないことは分かっている」と口にし、グリーンは「勝利したのは良いことだ。俺は危機を脱するうえで、必ずしもそうである必要はないと見ている。俺たちは1試合に勝った。次の試合も勝ちに行くことが必要なんだ」と気を引き締めていた。
とはいえ、この勝利でアウェー連敗地獄から脱したことは事実。この試合を迎える前の時点で、ウォリアーズはアウェーでリーグワーストの平均124.5失点を喫していた。さらに『ESPN Stats & Info』によると、ウォリアーズは敵地でなんと36試合連続で110失点以上を喫しており、NBA史上4位だった。それがロケッツ戦では108失点と、今シーズンのウォリアーズにとって、アウェーゲームではシーズン最小だった。
この勝利でウォリアーズはウェスタン・カンファレンス6位の37勝36敗。5位のロサンゼルス・クリッパーズ(38勝34敗)まで1.5ゲーム差であるとともに、7位のダラス・マーベリックス(36勝36敗)が0.5ゲーム差で迫っており、プレーイン・トーナメントを回避してプレーオフへ出場するためには1試合も落とせない状況と言っていい。
ウォリアーズはレギュラーシーズン残り9試合。トンプソンは「競争を好む者として、最も重要な試合が続くなかでその瞬間を味わいたいね」と語り、4月16日に始まるプレーオフへ向けて「ポストシーズンに勝るものはない。残り試合は最も激しい競い合いとなるバスケットボールに向けた最高のウォームアップになるさ」と話していた。
23日のマブス戦を終えると、ウォリアーズは29勝7敗を誇るホームで4連戦を迎えることとなる。
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