2023.04.09
3月19日(現地時間18日、日付は以下同)。ゴールデンステイト・ウォリアーズとメンフィス・グリズリーズがフェデックス・フォーラムで対戦し、ホームのグリズリーズが133-119で勝利を手にした。
両チームは昨シーズンのプレーオフ、カンファレンス・セミファイナルで激突してウォリアーズが4勝2敗でグリズリーズを撃破。今シーズンはウォリアーズがホームのチェイス・センターで2連勝を飾るも、今月10日に続いてこの日も敗れ、レギュラーシーズンの直接対決は2勝2敗に。
ともに2連戦の2日目となった19日の試合。グリズリーズではジャレン・ジャクソンJr.がゲームハイの31得点4ブロックに7リバウンド3アシスト、デズモンド・ベインが26得点、ディロン・ブルックスが18得点、ゼイビア・ティルマンSr.が14得点10リバウンド5アシスト2スティール、ルーク・ケナードが14得点5アシスト、タイアス・ジョーンズが13得点14アシスト、デイビッド・ロディが11得点をマーク。
なかでもブルックスは、グリズリーズトップのペリメーターディフェンダーとしてステフィン・カリーへ襲い掛かり、フィールドゴール成功率33.3パーセント(5/15)の計16得点へ封じ込む好守を見せた。
カリーが20得点未満に終わったのは1月14日のサンアントニオ・スパーズ戦(15得点)以来初。フィールドゴール成功率は今シーズンワースト2位という低さで、ウォリアーズは3連敗。
試合後、カリーは「僕らはメンフィス・グリズリーズ相手にプレーしていた。彼だけじゃない」と語ったものの、ブルックスは「彼(をガードすること)に専念しようとしただけ。映像を見て、彼のゲーム全体を把握したんだ。ゲームプランもね。彼と対戦するのは大好きさ。彼は競争心にあふれているからね。彼は僕の仕事ぶりを好んでいるとは思えないけど、うまくいった。だから彼は僕からどうやって点を取るかを考え出さなきゃいけないだろうね」と自信を見せていた。
ブルックスは試合中にもウォリアーズを挑発するなど敵対心を見せており、ウォリアーズ側が認めているかは別として、彼自身は“ライバル視”していることから、もし両チームがプレーオフで激突となれば、大いに盛り上がることだろう。
もっとも、試合終盤にベンチからブルックスへ右手で4本の指を出して“優勝回数”をアピールしていたクレイ・トンプソンは、試合後に地元メディア『The Commercial Appeal』へこのように話していた。
「ディロン・ブルックスのことはどうでもいい。彼が引退する時、みんながディロン・ブルックスについて二度と話すことになるとは思わないから。約束するよ。今は調子がいいけど、あと10年待ってみてくれ」
この試合、ウォリアーズはジョナサン・クミンガが24得点8リバウンド3アシスト、ジョーダン・プールが21得点を残すも、カリーの相棒トンプソンもフィールドゴール成功率35.3パーセント(6/17)の計14得点と、“スプラッシュ・ブラザーズ”が不発に終わっていた。
ただ、ウォリアーズとしてはこの黒星によってアウェー11連敗。オールスターブレイク後は7戦全敗で、1月31日のオクラホマシティ・サンダー戦を最後に敵地で勝てていない。
『ESPN Stats & Info』によると、これまでディフェンディング・チャンピオンがアウェーで喫したワースト記録は1998-99シーズンのシカゴ・ブルズの12連敗。ウォリアーズはチャンピオンチームとして歴代ワースト2位のアウェー連敗記録に陥ってしまった。ウォリアーズは21日にヒューストン・ロケッツ、23日にダラス・マーベリックスとのアウェーゲームが控えており、もしここで連敗となれば、歴代ワースト記録を塗り替えてしまう。
だが当時のブルズは1996年から1998年にかけて1990年代2度目の3連覇を飾った翌シーズンで、マイケル・ジョーダンにスコッティ・ピペン(ともに元ブルズほか)、デニス・ロドマン(元デトロイト・ピストンズほか)をはじめ、主力の多くが退団していた。
一方のウォリアーズはカリー、トンプソンをはじめ、ドレイモンド・グリーンやプール、ケボン・ルーニーなど主力が軒並み在籍しているだけに、敵地でロケッツをなんとかして倒しておきたいところだろう。
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