2023.03.10

一触即発の状況を引き起こしたグリーンとブルックス…試合後も口撃はやまず争いはヒートアップ

舌戦を繰り広げたグリーン(左)とブルックス(右)/試合は現地12月25日のもの[写真]=Getty Images
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 3月10日(現地時間9日)、ゴールデンステイト・ウォリアーズとメンフィス・グリズリーズがフェデックス・フォーラムで激突。試合は第1クォーターから20点のリードをつかんだグリズリーズが勝利をつかんだが、前半を終えるタイミングでディロン・ブルックス(グリズリーズ)とドレイモンド・グリーン(ウォリアーズ)の間でひと悶着が起きた。

 ステフィン・カリーのパスをカットしたブルックスは、反転して敵陣のゴールにレイアップを仕掛け、グリーンのディフェンスをかわしつつ得点に成功。自陣に戻ろうとしたブルックスだったが、グリーンが目の前から移動せずぶつかり合う事態に。両者一歩も譲らず、無言で対峙する2人を止めるために審判が仲裁に入った。

 なぜこのような事態が発生したのか、騒動の発端は3月頭にブルックスが受けた『ESPN』とのインタビューにあった。彼は記者とのやり取りのなかで、「ドレイモンドが本当に好きじゃない。彼はおしゃべりで色んなことから逃げ回っている。ゴールデンステイトでは彼のゲームは“クール”だと思うけど、ほかの球団に行けば誰なのかすら分からなくなるだろうね」と、ウォリアーズのベテランフォワードを痛烈に批判した。

 また、ブルックスは「ゴールデンステイトが好きじゃないんだ。彼らに関連するものもすべてね」と、ウォリアーズを敵視するコメントを残している。この発言に対し、グリーンは9日に公開された『The Draymond Green Show』で「なぜメンフィス・グリズリーズが優勝争いに加われないのか、その理由を考えるならこの間抜けを見るといい」と、グリズリーズの若手ガードをこき下ろした。

ブルックス(左)のコメントにグリーン(右)が応戦/試合は現地12月25日のもの[写真]=Getty Images

「彼らはチャンピオンシップを獲得するために、この男を頼りにしている。そして彼は彼のゲームを“クール”と言っているね。率直に言って、いかにバスケットボールを知らないかをアピールしているだけだ。本当に笑えるね」

 試合はグリーンの反論が公開された翌日ということもあり、周囲の予想どおり小競り合いが勃発。勝利者インタビューに登場したブルックスは、レポーターに対し「マイクならドレイモンドに向けたほうがいい。僕がよりうまくプレーするために、彼に話し続けさせてみてよ」とジョークを飛ばしている。「ポッドキャストを続けて、ブログも書いて、コート外で自分のことをやり続けたらいい。とてもおもしろいよ」。

 一方のグリーンも、試合後の記者会見で「あるチームが勝たなきゃいけない、その相手も負けられない、そんな関係性が競争意識を生む。はっきり言わせてもらうが、僕らは4度優勝していて彼らは0回。だから彼らのことをライバルだなんて思えないね」と語るなど、両者の争いはさらに加速しているように見られる。

 19日に再びフェデックス・フォーラムで相まみえる両者。今回の戦いはブルックスを擁するグリズリーズが制したが、約1週間後の再戦も緊張感の漂う試合になりそうだ。

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