2023.04.03
アンソニー・デイビス(ロサンゼルス・レイカーズ)が「すべての試合が(プレーオフの)ゲーム7だ」と発言したように、レイカーズはポストシーズン進出の切符を勝ち取るために負けられない試合が続いている。直近10試合は、6勝4敗で勝ち越し。レブロン・ジェームズもケガを押して戦列に復帰し、チームはプレーイン・トーナメント進出圏内を死守しようと奮起している。
その一方で、シーズン中盤に移籍した八村塁はここ数試合、ローテーションの序列が下がっている。当初は20分以上あったプレータイムも、3月23日(現地時間22日)の試合が約13分、25日(同24日)の試合が約14分と、出場機会が減少。そして、直近27日(同26日)のシカゴ・ブルズ戦ではコーチから名前が呼ばれず、移籍後初の出番なしとなった。
八村はレイカーズにおける第3の得点源として、その“火力”に期待を寄せられていた。しかし、追い上げが求められる状況下でも出場時間が与えられなかったことについて、会見ではメディアが説明を要求。その問いについて、指揮官のダービン・ハムヘッドコーチは、以下のようにコメントした。
「ただ、選手全員にとって十分な時間があるわけではないというだけです。ロニー(・ウォーカー四世)はここ数試合で、それを経験しました。我々にはたくさんのいい選手がいる。彼らに非はありませんが、誰かがローテーションから外れなければいけません。今夜はそれが塁でした。レブロンの復帰は朗報で、今は全員が同じ目標に向かって、互いのリズムを取り戻す必要があります。我々がリズムを崩したと言っているわけではなく、ただ一緒にコートに戻り、試合でプレーしただけで、レブロンが帰ってきたからなど、言い訳ならいくらでも出てきます」
「しかし、修正も必要ですが、我々はこれまでのようなバスケットボールをしなければいけなかったのです。繰り返しになりますが、我々は優れたチームで、奥行きがあり、誰かが不利を被らなければいけないのです。今夜はそれがたまたま塁だったにすぎません」
レイカーズは今後の5試合がすべて敵地となり、負けられない状況下で厳しい連戦が続く。対峙するチームはフロントコートにサイズと多様性のある球団が多く、今後のゲームでは出番が与えられるに違いない。
しかし、八村への最大の期待はサイズではなく、得点だ。出場機会が与えられた直近5試合は1試合平均5.2得点と振るわず、本来の実力を発揮できていない。
ハムHCの言う“不利”を被らないためには、結果で示す必要がある。八村にはそれを証明する十分な実力が備わっているはずだ。
文=Meiji
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