2023.04.30
4月16日(現地時間15日、日付は以下同)。サクラメント・キングスが2006年以来初のプレーオフ初戦をホームのゴールデン1・センターで迎えた。
レギュラーシーズンでウェスタン・カンファレンス3位の48勝34敗をマークしたキングスの対戦相手は、同6位の44勝38敗を残したゴールデンステイト・ウォリアーズ。17年ぶりのプレーオフを迎えたキングスに対し、ウォリアーズは昨シーズンの王者であり、直近8年間で4度もリーグを制したベテラン軍団。
リーグトップの平均120.7得点を記録したキングスと2位の平均118.9得点を残したウォリアーズによるファーストラウンド第1戦は、互いに持ち前のオフェンス力を発揮し、同点12回、そしてリードチェンジ24回という大激戦となった。
そうしたなか、ホームのキングスはディアロン・フォックス、マリーク・モンクというガード陣がウォリアーズのディフェンスを切り裂いて加点。先発のケビン・ハーターとキーガン・マレーが3ポイントシュート8本すべてをミスして計8得点、ドマンタス・サボニスが12得点16リバウンド3スティールながらフィールドゴール成功率29.4パーセント(5/17)と苦戦も、ハリソン・バーンズ、ベンチスタートのトレイ・ライルズがカバーし、最後まで勝敗の行方が分からなかった試合を126-123で制した。
見事ホームの観客の前で勝利を飾ったキングスでは、フォックスがレイアップやジャンパー、フローターなどを沈めてゲームハイの38得点に5アシスト3スティール、高速ドライブから得点を量産したモンクがフリースロー14本すべて決め切るなど32得点、バーンズが13得点7リバウンド3スティール、4本の3ポイントシュートを沈めたライルズが16得点6リバウンドをマーク。
プレーオフのデビュー戦としては歴代2位タイというハイスコアをたたき出したフォックスは「今夜はサクラメントが送り出してくれた。でもこれはファンのみんなのためにやったんだ。彼らは良い時も悪い時も、このチームをサポートしてくれたんだ」とファンへの感謝を口にしていた。
2016-17シーズンにケンタッキー大学でチームメートだったフォックスとモンクは、いずれもプレーオフデビュー戦だったものの、そろって30得点以上の大暴れ。『ESPN Stats & Info』によると、同じ大学出身の2選手がプレーオフで互いに30得点以上を残したのは、ヒューストン大学のチームメートで、1995年にヒューストン・ロケッツを優勝へ導いたアキーム・オラジュワンとクライド・ドレクスラー以来初。プレーオフデビュー戦でそろって30得点以上に達したのは、1993年にシャーロット・ホーネッツでプレーオフへ臨んだアロンゾ・モーニング、ケンドール・ギル以来初という快挙。
一方、惜しくも敗れたウォリアーズでは、ステフィン・カリーが6本の3ポイントシュート成功を含む30得点に6リバウンド、5本の長距離砲を決めたクレイ・トンプソンが21得点6リバウンド5アシスト、約2カ月ぶりにコートへ立ったアンドリュー・ウィギンズがベンチスタートで17得点3リバウンド4ブロック、ジョーダン・プールが17得点、ドンテ・ディビンチェンゾが10得点4アシスト、ドレイモンド・グリーンが9リバウンド11アシスト2スティール、ケボン・ルーニーが9リバウンド。
3点ビハインドで迎えた残り2.9秒。同点をかけて放った3ポイントシュートを落としたカリーは「最初の試合というのは自分たちのプロセスを探るようなものなんだ。僕らはやり返した。僕らにはそれができる。最初から最後まで、高いエナジーを感じられたゲームだった」と振り返っていた。
両チームによるシリーズ2戦目は18日。初戦を制したキングスがこのまま勢いに乗るのか、それともディフェンディング・チャンピオンが敵地で勝利を飾って1勝1敗のタイへ持ち込むのか。次戦も目が離せないゲームとなりそうだ。
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