2023.04.21

最優秀シックスマン賞に輝いたセルティックスのブログドン「チームのみんなへ感謝」

セルティックスをベンチから支えたブログドン[写真]=Getty Images
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セルティックスの選手としては球団史上3人目
新人王と最優秀シックスマン賞を獲得したのはNBA史上2人目の快挙

 4月21日(現地時間20日、日付は以下同)。NBAは2022-23レギュラーシーズンの最優秀シックスマン賞に、ボストン・セルティックスマルコム・ブログドンが選ばれたことを発表した。

 100名のスポーツライターと放送関係者たちによる投票で、1位票が5ポイント、2位票が3ポイント、3位票は1ポイントが換算され、ブログドンは1位票60で計408ポイントを獲得。先日公開された最終候補に名を連ねたニューヨーク・ニックスのイマニュエル・クイックリーが1位票34を含む計326ポイントで2位、ミルウォーキー・バックスのボビー・ポーティスが1位票6を含む計97ポイントで3位に入ったため、1位票は最終候補入りした3選手が独占したことになる。

 昨年夏、ブログドンは5選手とドラフト指名権のトレードでインディアナ・ペイサーズからセルティックスへ移籍。キャリア7年目の今シーズン、67試合すべてでベンチスタートとなったポイントガードは、平均26.0分14.9得点4.2リバウンド3.7アシストにフィールドゴール成功率48.4パーセント、3ポイントシュート成功率44.4パーセント(平均2.0本成功)、フリースロー成功率87.0パーセントを記録。

 セルティックスはイースタン・カンファレンスならびにリーグ2位の57勝25敗を残し、9シーズン連続のプレーオフ進出を決めた。セルティックスの選手で最優秀シックスマン賞に選出されたのは1984、1985年のケビン・マクヘイル(元セルティックス)、1986年のビル・ウォルトン(元ポートランド・トレイルブレイザーズほか)に次いで、ブログドンがフランチャイズ史上3人目となった。

 ブログドンはアウォード発表時に『TNT』の“Inside The NBA”とのインタビューで「光栄なこと。インディアナからボストンへやってきたことが、僕にとって間違いなく変化になった。けど、僕には素晴らしい組織やチームメートたち、コーチングスタッフ陣がいる。ジョー(マズーラ ヘッドコーチ)は仕事を引き受けて、最高の仕事をやってのけた。だから彼らに感謝したい」と話していた。

 昨シーズン。セルティックスはジェイソン・テイタムジェイレン・ブラウンマーカス・スマートアル・ホーフォードらを中心とした布陣でイーストを勝ち上がってNBAファイナルまで駒を進めたものの、ゴールデンステイト・ウォリアーズの前に2勝4敗で敗れて球団史上18度目の優勝に手が届かず。

 プレーオフ期間、特にファイナルでオフェンスの停滞が散見されたセルティックスにとって、堅実なプレーメーカーかつ高精度なシュート力を兼備するブログドンは理想的な補強と高く評価されていた。

現在ブログドンはホークスとのプレーオフ1回戦を戦っている[写真]=Getty Images

 バックス時代にヤニス・アデトクンボ、ペイサーズ時代にはドマンタス・サボニス(現サクラメント・キングス)ともプレーした経験を持つブログドンは昨夏のトレードとセルティックス加入をこう話していた。

「僕としては、自分にとって新たな状況分析をすることになった。自分はおそらく(チームの)No.1じゃないと理解している。でも2番手や3番手、あるいは4番手にはなれるとね。で、ボストンへやってきたことで、(テイタムやブラウンと)プレーしてきた。僕としては、オールスター選手であることを証明し、オールNBAチーム入りすることになる彼らとうまくフィットしているよ」

 なお、2016年のドラフト2巡目全体36位指名でバックス入りしたブログドンは、2016-17シーズンに新人王も獲得している。新人王と最優秀シックスマン賞に選ばれたのは、マイク・ミラー(元メンフィス・グリズリーズほか)以来、NBA史上2人目の快挙となった。

 イースト第2シードのセルティックスは、第7シードのアトランタ・ホークスとのプレーオフ ファーストラウンドを戦っており、ここまでセルティックスが2勝0敗でリード。第3戦は22日に敵地で開催されることとなる。

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