2023.04.19

初代最優秀クラッチ選手賞に選出されたキングスのフォックス「失敗を恐れてはいけない」

キングス大躍進の殊勲者となったフォックス[写真]=Getty Images
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 4月19日(現地時間18日、日付は以下同)。NBAは2022-23レギュラーシーズンの最優秀クラッチプレーヤー賞に、サクラメント・キングスディアロン・フォックスが選出されたことを発表した。

 今シーズンから新設されたこのアウォードは、両チームが試合時間残り5分で5点差以内という展開を「クラッチゲーム」と定義され、その勝敗を分ける重要な時間帯に最も輝いた選手を称えるものとなっている。

 100名のスポーツライターと放送関係者たちによる投票で、1位票が5ポイント、2位票が3ポイント、3位票は1ポイントが換算され、フォックスは1位票91を含む計460ポイントを獲得して初代最優秀クラッチプレーヤー賞に選出。

 なお、15日に公開された同アウォードの最終候補に名を連ねたマイアミ・ヒートのジミー・バトラーが1位票1を含む計104ポイントで2位、シカゴ・ブルズのデマー・デローザンが計80ポイントを獲得して3位に入った。

 今シーズン、フォックスはクラッチゲームでリーグトップの194得点を奪取。平均5.0得点も、3試合以上をプレーした選手として堂々1位。デローザンが2位の159得点(平均4.7得点)、バトラーが3位の151得点(平均3.5得点)を残している。

フォックスは勝負どころで何度もチームの窮地を救うショットを決めてきた[写真]=Getty Images

 『TNT』で発表された今回のアウォード受賞で、フォックスは「失敗を恐れてはいけない」と口にしていた。

「もちろん、すべてのショットが決まるわけじゃない。けどチームメートたちやコーチたちが、僕を成功するための位置へ立たせてくれる。だから少なくとも自分にできるのは、自分に自信をもっていいショットを打つことなんだ」

 キャリア6年目の今シーズン。フォックスは73試合の出場で平均25.0得点4.2リバウンド6.1アシスト1.1スティールにフィールドゴール成功率51.2パーセントをマーク。リバウンドとフィールドゴール成功率でキャリアハイを更新。

 キングスはチーム最古参のポイントガードを中心とした布陣で、ウェスタン・カンファレンス3位の48勝34敗を残し、2006年以来、17年ぶりのプレーオフ進出を果たした。

 そのチームのトップスコアラーとして大活躍した25歳の男は、リーグ屈指のスピードで敵陣を何度も切り裂いて得点とアシストを量産。ドライブからレイアップや柔らかいタッチのフローター、さらにはミッドレンジジャンパーを決めてキングスを何度も勝利へ導いてきた。

 この日NBAから発表された、最優秀クラッチプレーヤー賞の投票結果は下記のとおり。
※以降チーム名は略称、カッコ内の数字は1位票獲得数

NBA 2022-23 レギュラーシーズン 最優秀クラッチプレーヤー賞の投票結果

1位.ディアロン・フォックス(キングス):計460ポイント(91)
2位.ジミー・バトラー(ヒート):計104ポイント(1)
3位.デマー・デローザン(ブルズ):計80ポイント
4位.ジェイレン・ブランソン(ニックス):計77ポイント(1)
5位.ジョエル・エンビード(シクサーズ):計51ポイント(1)
6位.ドノバン・ミッチェル(キャバリアーズ):計32ポイント(1)
7位.シェイ・ギルジャス・アレクサンダー(サンダー):計31ポイント(1)
8位.ルカ・ドンチッチ(マーベリックス):計17ポイント(1)
9位.ステフィン・カリー(ウォリアーズ):計15ポイント(2)
10位.ジェイソン・テイタム(セルティックス):計10ポイント
ー位.デイミアン・リラード(ブレイザーズ):計10ポイント
12位.カイリー・アービング(マーベリックス):計7ポイント(1)
13位.ニコラ・ヨキッチ(ナゲッツ):計5ポイント
14位.ジュリアス・ランドル(ニックス):1ポイント

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