2024.01.30
4月18日(現地時間17日、日付は以下同)。ゴールデンステイト・ウォリアーズとサクラメント・キングスによる「NBAプレーオフ2023」のファーストラウンド第2戦がキングスのホーム、ゴールデン1・センターで行われた。
16日のシリーズ初戦で、両チームは同点12度、リードチェンジ24度という大激戦を演じ、最終スコア126-123でキングスに軍配。するとウォリアーズはステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーン、ケボン・ルーニーに加え、ドンテ・ディビンチェンゾに代えてアンドリュー・ウィギンズを入れた5人でスターターを形成。
ウォリアーズは第1クォーターこそ23-17の6点リードで終えるも、続く第2クォーターにキングスのオフェンスが爆発。シックスマンのマリーク・モンクが11得点、ドマンタス・サボニスが8得点を挙げるなどこのクォーターを41-29とし、6点リード(58-52)で試合を折り返す。
後半に入ってからもキングスはリードを保持し、ウォリアーズが追いかける展開が続くなか、第4クォーターで肉薄し、残り5分32秒にカリーのショットが決まって95-95の同点に追いつく。
するとキングスは直後のポゼッションでハリソン・バーンズのダンクで再び逆転し、ディアロン・フォックスのプルアップジャンパーが決まって4点差へ広げると、そこから1点差まで詰め寄られたものの、リードを死守して最終スコア114-106で制して2連勝とした。
ホームで2連勝という最高のスタートを切ったキングスでは、フォックスが24得点5リバウンド9アシスト4スティール、サボニスが24得点9リバウンド4アシストをマーク。
さらにモンクが18得点6リバウンド、ケビン・ハーターが15得点5リバウンド、デイビオン・ミッチェルが14得点2スティール、バーンズが13得点6リバウンド3スティールと続いた。
だがこの試合の残り7分3秒にリバウンド争いをしていた際、サボニスが右足をつかむような形で着地してきたことにグリーンが激怒。サボニスの両腕を払いながら胸部を踏みつけてしまい、コート上に倒れ込むことに。
このプレーでサボニスにはテクニカルファウルがコールされ、グリーンはフレグラントファウル2を宣告されて退場処分。サボニスはその後もプレーを続けて勝利に貢献。X線検査の結果、胸骨に異常はなく、深刻なケガを回避できたものの、グリーンの行動は危険な行為だったことは間違いない。
「倒れ込んだ時、僕は自分のことを守っていた。でもその時に起きたんだ」と試合後にサボニスが語ったのに対し、グリーンは「俺の足がつかまれた。(試合が行われた)2夜で2回目だ。レフェリーが見ていたのにな。俺は難を逃れなきゃいけない。それに俺はすごく融通のきく人間じゃないんだ。俺は誰かから自分の足を引き離すために踏み出しただけ」と口にしていた。
なお、ウォリアーズではカリーがゲームハイの28得点に6アシスト、ウィギンズが22得点5リバウンド、トンプソンが21得点5リバウンド、ゲイリー・ペイトン二世が13得点6リバウンド2スティールを残すもチームは0勝2敗。
「勝負どころで相手が我々よりもいいプレーをしていた。今夜の彼らは我々よりもずっとフィジカルだった」とスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)はこの試合を振り返っていた。
ウォリアーズがプレーオフのシリーズを0勝2敗でスタートさせたのは、2007年のカンファレンス・セミファイナル以来初。つまり、カリー、トンプソン、グリーンが入団し、カーHCが就任してから初ということ。
2006年以来初のプレーオフながら、堂々とプレーするキングス相手に、昨シーズンの王者は2連敗を喫した。21日と24日のシリーズ第3、4戦はウォリアーズのホーム、チェイス・センターで行われる。
もしそこで1敗を喫してしまえば、1勝3敗で王手をかけられた状況でアウェーゲームに臨まなければならないだけに、第3戦は昨シーズンの王者ウォリアーズにとってマスト・ウィン・ゲームと言っていいだろう。
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