2023.07.09

制限付きFAのポール・リードがジャズとサイン…シクサーズはビッグマンを引き留めるか?

シクサーズに3シーズン所属してきたリード[写真]=Getty Images
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 7月9日(現地時間8日、日付は以下同)。制限付きフリーエージェント(FA)のポール・リードが、ユタ・ジャズのオファーシートへサインしたと代理人が『ESPN』へ伝えた。

 24歳のリードは、2020年のドラフト2巡目全体58位でフィラデルフィア・セブンティシクサーズから指名された206センチ95キロのビッグマン。2ウェイ契約から本契約を勝ち取り、キャリア3年目となった昨シーズンは69試合の出場で平均10.9分4.2得点3.8リバウンドにフィールドゴール成功率59.3パーセントを記録。

 シクサーズにはMVPのジョエル・エンビードというリーグ最高級のビッグマンがいるのだが、リードは「NBAプレーオフ2023」でエンビードが欠場した2試合で先発起用されており、いずれも得点とリバウンドで2ケタに到達してダブルダブルをマークして勝利に貢献しており、全11試合に出場してきた。

 そのリードがサインした契約は3年2300万ドル(約32億6600万円)。同メディアによると、ポールは現地時間の8日の朝にサインしたため、シクサーズは9日の夜23時59分までにマッチして引き留めるかどうかを決断しなければならないという。

 また、この契約は1年目が全額保証で、2、3年目は今シーズンに所属チームがカンファレンス・セミファイナル進出を飾れば保証されることとなる。そのため、もしシクサーズが現状のロスターでポールを引き留めた場合はラグジュアリータックスを支払うことになる。

 昨シーズン終了後、シクサーズはドック・リバース前HC(ヘッドコーチ)と決別し、新たにニック・ナースHCを迎えた。エンビードやタイリース・マクシートバイアス・ハリスPJ・タッカー、ディアンソニー・メルトンといった選手たちが契約下にいるのだが、今夏のFA戦線でシェイク・ミルトンがミネソタ・ティンバーウルブズ、ジョージ・ニアンがクリーブランド・キャバリアーズへそれぞれ移籍。

 プレーヤーオプションを行使して残留を決めたジェームズ・ハーデンがチーム側とともにトレード先を模索している段階なのだが、シクサーズのフロントはモントレズ・ハレルと再契約し、制限なしFAのモー・バンバとも契約合意と報じられているため、エンビードの控えを務める頭数はそろっているというのが現状だ。

 もっとも、ジャズのフロントコートも現時点で層が厚い。先発候補のラウリ・マルッカネンジョン・コリンズ、ウォーカー・ケスラーに加え、ケリー・オリニク、テイラー・ヘンドリクス、シモーネ・フォンテッキオが控えているだけに、どちらのチームでリードがプレータイムを多く獲得できるかは微妙と言わざるを得ない。

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