2024.03.22
ポートランド・トレイルブレイザーズは、今年のドラフト1巡目全体3位でスクート・ヘンダーソンを指名した。193センチ88キロのガードは、昨シーズンにGリーグ・イグナイトで平均16.5得点5.4リバウンド6.5アシストを残した即戦力だ。
7月8日(現地時間7日、日付は以下同)からラスベガスで開催された「NBA 2K24 サマーリーグ」では、大会初日のヒューストン・ロケッツ戦で右肩を痛めたことで残り試合を全休したとはいえ、その試合で持ち前の爆発的な突破力を垣間見せてコート上を席巻し、15得点5リバウンド6アシストをマーク。
2シーズン連続でプレーオフから遠ざかっているブレイザーズにとって、ヘンダーソンという男は2年目のシェイドン・シャープとともにチームの将来を担うヤングコアなのは間違いないのだが、チームはフランチャイズプレーヤーのデイミアン・リラードがトレードを要求している状況で、ロスターが大きく変動する可能性がある。
そうしたなか、15日に『The Ringer』へ公開されたケビン・オコナー記者とのインタビューで、ヘンダーソンはこう話していた。
「どっちにせよ、僕は自分の道を進み続けていくだけ。それは自分でコントロールできることじゃない。プロスポーツというのは結局ビジネスなんだ。僕は何が起きているのかとソーシャルメディアで見たことがない。けど僕はサマーリーグでこのチームの一員としてここにいる。今フォーカスしているのは、自分が(ケガのため)抜けてからはチームを応援している」
もしリラードがトレード要求を撤回して残留するのであれば、驚異的な身体能力を誇るヘンダーソンにとってはリーグ最高級のスコアリングガードと共闘し、オフボールで成長する機会となる。だが現状としては今シーズンにリラードがブレイザーズでプレーする可能性は低いと言わざるを得ない。
それでも、19歳の注目ルーキーは「彼がいなくなるなら、僕は受け入れるだけ。このチームのポイントガードになることに喜んで応じるさ。それに今の段階では僕のスポットは保証されていない。それは分かっている。僕のゴールとしては、練習していくなかで毎日うまくなり、試合を重ねて向上していくこと」と語っていた。
ブレイザーズにはシャープのほか、得点源の一角を務めるガードのアンファニー・サイモンズ、ウイングディフェンダーとして定評のあるマティース・サイブル、ジェレミー・グラントという攻防兼備のフォワード、得点とリバウンドで平均ダブルダブルが期待できるユスフ・ヌルキッチというセンターも在籍している。
リラード放出の見返りに、どんな選手がロスターへ加わるかは分からないものの、ヘンダーソンはスターター入りすることが期待されている逸材なだけに、これから先のさらなる成長を楽しみに待ちたいところだ。
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