2023.08.20

オフェンス重視の現代にアデバヨが持論「誰もがコートの反対側にある存在を忘れている」

ディフェンダーとしてリーグ有数の実力を誇るアデバヨ[写真]=Getty Images
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 NBAキャリア6年目となった昨シーズン。マイアミ・ヒートバム・アデバヨは自己最高の平均20.4得点に9.2リバウンド3.2アシスト1.2スティール、フィールドゴール成功率54.0パーセントを残し、3年ぶり通算2度目のオールスター選出を飾った。

 206センチ116キロのビッグマンは、「NBAプレーオフ2023」でもジミー・バトラーとともにヒートを引っ張り、イースタン・カンファレンス制覇に大きく貢献。デンバー・ナゲッツとの「NBAファイナル2023」に1勝4敗で敗れたものの、プレーオフ23試合で平均17.9得点9.9リバウンド3.7アシストという好成績を残した。

 8月16日(現地時間15日)に現地メディア『Playmaker HQ』へ公開されたインタビューで、アデバヨはディフェンスに対する思いを口にしていた。

「みんなが(ボックススコアの)最後の列を見ている。『誰が試合で最も多くの得点をしたんだ?』とね。で、誰もがコートの反対側にある存在(ディフェンス)を忘れている。これはエンターテインメントビジネスだからね。僕にとって、それ(ディフェンス)は意志の強さ、情熱、メンタリティなんだ。それを自分はずっと持ち込んでやってきた。僕は最優秀守備選手賞を手に入れたい」

 アデバヨは1番(ポイントガード)から5番(センター)まで対応することができ、ヒートではリムプロテクター、ディフェンシブ・アンカーとしても不可欠な選手。マッチアップ相手からペリメーターへ誘われようと難なくガードしてしまうディフェンス力を誇る。

 現在、4シーズン連続でオールディフェンシブセカンドチームに名を連ねており、リーグ屈指のディフェンス力を有していると言っていい。直近4シーズンで3度のカンファレンス・ファイナル、2度のNBAファイナル進出を飾ったヒートで主軸を務めているだけに、この男が近い将来、念願の最優秀守備選手賞に選ばれる可能性は十分あるのではないだろうか。

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