2023.08.23

シクサーズへの問題発言を連発したジェームズ・ハーデンへNBAが罰金処分を科す

リーグから罰金処分を科されたハーデン[写真]=Getty Images
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 8月23日(現地時間22日)。NBAはフィラデルフィア・セブンティシクサーズのジェームズ・ハーデンに対し、10万ドル(約1450万円)の罰金処分を科したことを発表した。

 ハーデンはプレーヤーオプションとなっていた今シーズンの契約を行使してシクサーズへ残留。在籍3年目を迎えるかと思いきや、チームとともにトレード先を模索していくと報じられ、シクサーズがトレードトークを打ち切り、トレーニングキャンプで呼び戻すと現地記者が報じると、ハーデンが口撃開始。

 中国で行われたオフシーズンのツアー中に「ダリル・モーリー(ゼネラルマネージャー)は噓つきだ。絶対に彼がいる球団の一員ではいない。もう一度言わせてもらう。ダリル・モーリーは噓つきだ。俺は彼がいる球団の一員には絶対にならない」と言い放った。

 さらに、アメリカへ帰国後も現地メディア『KHOU』のジェイソン・ブリストル記者からシクサーズとの関係修復は不可能かと聞かれて「そう思うね」と返答。そして「夏の間、俺はずっと我慢してきた。だから、自分がコントロールしていることに集中するのが大切だ。ワークアウトやコンディションを整え、いいシーズンを過ごすための準備をすることだ」と語っていた。

 ハーデンとの面談を含むリーグの調査によって、こうした発言はチーム側が自身のトレード要求を調整したりはしないという、ハーデンの考えを指していることが確認された。

 今年7月から施行された新たな労使協定(CBA)では、契約期間内の30日を超えた時点で求められる業務を遂行していなければ、フリーエージェント(FA)になることをチームが同意して認めない限り、チームの契約下のままとなる。

 今回の罰金処分によってハーデンの考えが変わるのか、あるいはシクサーズ側とさらに話し合いを進めて両者が和解するかは微妙。ここまで関係が悪化してしまったことを考慮すると、トレードすることが双方にとって良いことなのかもしれないが、肝心の取引先が決まらなければ成立することはない。

 昨シーズン。ハーデンは58試合に出場して平均21.0得点6.1リバウンド1.2スティールにリーグトップの10.7アシストを記録。得点王3度に2度のアシスト王というNBA史上初の快挙を達成していただけに、33歳のベテランガードの動向は気になるところだ。

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