2023.12.25
ゴールデンステイト・ウォリアーズのスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)は、11月15日(現地時間14日、日付は以下同)のミネソタ・ティンバーウルブズ戦での乱闘により5試合の出場停止処分を受けたドレイモンド・グリーンについてコメントした。
「彼は一線を越えた。彼が間違っていたのは自分でもわかっているはずだ。悪質な行為であり、5試合の出場停止は当然だ。」
きっかけは、ウォリアーズのクレイ・トンプソンとウルブズのジェイデン・マクダニエルズが互いのジャージをつかみ合い衝突し、試合が中断したことだった。この事態を収拾しようとしたウルブズのルディ・ゴベアがトンプソンを引き離そうとした際、グリーンがその場に駆け寄り、ゴベアにヘッドロックをかけた。結果、トンプソンとマクダニエルズはテクニカルファウルで退場。同じく退場となったグリーンには悪質なファウルに科されるフレイグラント2がコールされた。
「ルディをクレイから引き離そうとしたことには問題はないと考えている。でも、彼はすぐに手を離すべきだった。6、7秒もの間ずっと首をつかんだままでいた。あれは、ドレイモンド本人だけでなく全員に、リーグ全体にとって最悪な光景になってしまった」
NBAは16日に声明を発表し、グリーンの行為を「スポーツマンらしくない、なおかつ危険な方法でコート上の諍いをエスカレートさせた」と指摘した。声明の中で、グリーンが過去に犯してきた違反行為も出場停止期間の長さに影響していると述べられている。
グリーンは今回がキャリア5度目の出場停止処分となる。直近では、昨シーズンのプレーオフ第1ラウンド第3戦で、サクラメント・キングスのドマンタス・サボニスの胸を踏みつけたことで1試合の出場停止処分を科された。この際の処分も、NBAは声明の中で「グリーンの、これまでのスポーツマンらしくない行為の経歴」を踏まえたものだとしていた。
カーHCは「ドレイモンドは一線を越えない方法を見つけなければならない」と語り、次のように言及した。
「私は、テクニカルファウルを取られることや退場処分になることを言っているのではなく、彼がとった身体的な暴力行為を非難している。これは言い訳無用で、許されない行為だ。彼が、素晴らしい選手でいることと暴力行為を働いてしまうこととの境界線を認識するためには、私たちが彼にできる限りのサポートを行わなければならないと思っている。先日の試合で、彼は間違いなくその境界線を越えた」
17日のオクラホマシティ・サンダー戦は、出場停止のグリーンに並びステフィン・カリーも右ひざの負傷で欠き、109-128で敗れた。カリーの離脱でただでさえ痛手を負っていたウォリアーズに不要な追い打ちをかけてしまったグリーン。復帰後の汚名返上を期待したい。
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