2023.11.27

ウェスト下位に低迷するグリズリーズ…ベテランのローズが苦言を呈したこととは?

今季からグリズリーズでプレーしているローズ[写真]=Getty Images
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 11月25日(現地時間24日、日付は以下同)。メンフィス・グリズリーズはホームのフェデックス・フォーラムでフェニックス・サンズ戦に臨むも、デビン・ブッカーに40得点5リバウンド4アシスト4スティールを許したこともあり、89-110で敗れた。

 グリズリーズは3連敗になっただけでなく、「NBAインシーズン・トーナメント」のウェスタン・カンファレンスのグループAで4戦全敗となり、グループステージ敗退となっている。

 今シーズンのチームはオールスターガードのジャ・モラント(出場停止処分)に加え、先発センターのスティーブン・アダムズ(右ヒザ)がシーズン絶望、控えビッグマンのブランドン・クラーク(アキレス腱断裂)も復帰時期が未定と戦力ダウンで開幕を迎えた。

 しかも現在はマーカス・スマートが足首捻挫、ルーク・ケナードも左ヒザ骨挫傷で離脱しており、大幅な戦力ダウンに陥っているというのが現状だ。

 デズモンド・ベイン、ジャレン・ジャクソンJr.、サンティ・アルダマらが奮戦しているものの、なかなか勝ち切れずにいる。3点差以内で決着した試合は2戦全敗で、勝率5割以上のチーム相手に勝てておらず、苦しんでいる。

 そうしたなか、新加入のベテラン、デリック・ローズはサンズ戦後に「僕らがディフェンス面で話そうとしないなら、こうした試合で勝つことは到底あり得ない。それが正直なところだ」と苦言を呈した。

 昨シーズンのグリズリーズは、ジャクソンJr.とディロン・ブルックス(現ヒューストン・ロケッツ)を中心にディフェンシブ・レーティングでリーグ3位の110.7を誇り、モラントが82試合のうち61試合の出場に終わったものの、チームは大崩れしなかった。

 だが今シーズンはリーグ14位の113.6と悪化。オフェンス面のダウンだけでなく、ディフェンス面でもチームがかみ合いきれていないとローズには映っているのだろう。

 グリズリーズは27日のミネソタ・ティンバーウルブズ戦を97-119で落としたことで4連敗。ウェスト14位の3勝13敗に沈んでいるのだが、得点源のベインは新加入のローズについてこう話していた。

「彼は究極のプロフェッショナル。どんな時でも彼が口を開けば、その言葉には重みがあるんだ。彼は僕たちのことを引っ張ろうとし続けているし、コートの両エンドでこのチームを高めようとしてくれている。僕はそのことに感謝している」

 ケガ人続出という状況に加え、攻防両面で改善が必要な段階ではあるものの、ローズというベテランのリーダーシップでグリズリーズがこの苦境から脱却できるか注目していきたい。

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