2023.05.12
12月22日(現地時間21日、日付は以下同)。8連勝中のニューヨーク・ニックスが、ホームのマディソン・スクエア・ガーデンでトロント・ラプターズを迎えたものの、パスカル・シアカムがキャリアハイの52得点に9リバウンド7アシストの大爆発を見せ、106-113で落として連勝がストップした。
ニックスではジュリアス・ランドルが30得点13リバウンド4アシスト、RJ・バレットが30得点5リバウンド5アシスト、イマニュエル・クイックリーが20得点、ミッチェル・ロビンソンが10得点3ブロックをマーク。
この試合を終えて、ニックスはイースタン・カンファレンス6位の18勝14敗。2シーズンぶりのプレーオフ出場を狙うチームとしては、決して悪くない位置にいると言っていい。
だが、先日『The Athletic』のフレッド・キャッツ記者は、ニックスがトレードのシナリオについて議論していると報道。その選手リストのなかには、デリック・ローズ、クイックリー、キャメロン・レディッシュ、エバン・フォーニエが含まれているという。
そんななか、22日にローズのインタビューが同メディアへ公開され、トレードの噂についてこのように話していた。
「チームは僕とのコミュニケーションをオープンにしてくれている。彼らが僕を動かしたいとは思っていないよ。彼らは僕にはまだまだやれる力が残っていることを分かっているし、このチームにいるみんなとのつながりや関係を気に入ってくれている」
ローズはラプターズ戦で2得点1アシストを記録。在籍3シーズン目(通算4シーズン目)で、今シーズンは平均12.9分6.1得点1.6リバウンド1.9アシストと、ニックス加入後としてはいずれもワーストにとどまっている。
来シーズンの契約はチームオプションのため、今シーズン終了後にチーム側が破棄すれば、制限なしフリーエージェント(FA)となるのだが、34歳のベテランガードはチームメートたちとの関係は良好で、シカゴ・ブルズ、ミネソタ・ティンバーウルブズでも共闘してきたトム・シボドーHC(ヘッドコーチ)ともうまくやっているという。
「僕はロッカールームのなかで、めちゃくちゃな態度を見せてチームの雰囲気をぶち壊そうとする男じゃない。僕はNBAで数多くの経験を積んできた。今は若手たちへ教えるというポジションにいる。ティブス(シボドーHC)が必要としてくれるなら、僕はリズムをつかんでやりたいようにプレーすることだってできる」
もしニックスが連敗地獄に陥っていたり、ケガ人が続出、あるいはチーム内の雰囲気が悪く、ケミストリーが崩壊しているなら、トレードに向けて積極的に動き出していたかもしれない。
だがチームはランドル、バレット、ジェイレン・ブランソンを中心に白星先行で、控えビッグマンのオビ・トッピンがヒザを痛めて離脱しているくらいで、チーム状況の面でも特に問題はない。
トレードの噂についてそう口にしたローズはチーム最年長で、最も長いキャリア(14年目)を誇るベテラン。この男とチーム間には、これまでに築いてきた厚い信頼関係があるということなのだろう。
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