2023.12.27

圧巻プレーでブーイングを鎮めたドンチッチ「アウェーで観客を黙らせるのは世界一気分が良い」

圧巻のパフォーマンスでサンズファンを黙らせたドンチッチ(右)[写真]=Getty Images
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 12月26日(現地時間25日、日付は以下同)、ダラス・マーベリックスは敵地フットプリント・センターでフェニックス・サンズとのクリスマスゲームを戦い、 128-114で勝利した。

 この試合でドンチッチは今シーズン最多の50得点に6リバウンド15アシスト4スティール3ブロックをマークし、クリスマスゲームでNBA通算1万得点を達成。24歳と300日での達成はNBA史上6番目の若さであり、358試合目での達成はマイケル・ジョーダン以来の最短試合数となった。また、クリスマスゲームでの最多得点記録として歴代3位タイに並び、NBA史上2人目となるクリスマスゲームでの50得点15アシストも達成するなど、記録づくしの夜となった。

 忘れてはならないのが、この記録づくしの試合をドンチッチは敵地で達成していることである。現地メディア『Sports Illustrated』は試合のレビューの中で、「サンズのファンは、クリスマスにドンチッチが難しいショットを次々と沈めても全く盛り上がりを見せず、彼にブーイングを浴びせ続けていた」と、ドンチッチが受けたアウェーの洗礼を表現した。

 試合後の会見で、そのような敵対的な環境でプレーすることについて聞かれたドンチッチは「最高だよ」と、一流ならではの答えを返している。

「特にアウェーゲームのような環境でプレーすることが大好きなんだ。僕にとっては楽しみでもある。シュートを決めると、観客が静まり返る。この感覚は、世界一気分が良いよ」

 サンズのエースであるデビン・ブッカーとは、2021-22シーズンのプレーオフ、ウェスタン・カンファレンス準決勝で衝突して以降、ファンやメディアの間で激しいライバル関係にあると取り沙汰されることの多いドンチッチ。この試合前に2人の関係を聞かれたブッカーは、「お互いに何も問題はなく、ただ高いレベルで競い合っているだけ」と、個人的なわだかまりを否定しているものの、コート上で激しくぶつかる両エースの戦いを見ればファンも黙っていられない。

 しかし、この試合では、ブッカー(20得点)とケビン・デュラント(16得点)の合計得点をも上回ったドンチッチが、サンズをファンもろとも文字通り「黙らせる」ことに成功した。27日終了時点で18勝12敗とウェスタン・カンファレンス4位につけるマブスは、28日にホームでクリーブランド・キャバリアーズを迎え撃つ。

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