2024.01.05

リッキー・ルビオがNBA引退を表明「皆さんの愛とサポートに感謝しています!」

NBAで12シーズンをプレーしたルビオ[写真]=Getty Images
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■スペイン出身の司令塔としてウルブズやキャブズなどで計12シーズンをプレー

 1月5日(現地時間4日、日付は以下同)。クリーブランド・キャバリアーズは、来シーズンまで契約が残っていたリッキー・ルビオとのバイアウトが合意に達したと発表した。

 そしてルビオはこの日、自身のX(旧Twitter)アカウントを通じてNBA引退を表明。2009年のドラフト1巡目5位でミネソタ・ティンバーウルブズから指名されたスペイン出身のポイントガードは、2011-12シーズンにNBAデビュー。

 ウルブズ、ユタ・ジャズ、フェニックス・サンズ、ウルブズ、キャブズで計12シーズンをプレーし、レギュラーシーズン通算698試合で平均29.6分10.8得点4.1リバウンド7.4アシスト1.8スティールを残してきた。

 だが昨年8月にメンタルヘルスの問題へ取り組むべく、プロバスケットボール選手としての活動を休止することを発表しており、スペインで過ごしていた。

「いつの日か、時期を見て自分の経験のすべてを皆さんと共有したいと思います。私が似たような状況を経験している人たちを支える助けとなれるでしょう。それまでは、(メンタルヘルスの件は)家族や自分への敬意からプライベートなことにしておきたいと思います。メンタルヘルスのことにまだ取り組んでいるからです。ですが、日々良くなっているということは誇りをもって言えます」

 33歳のベテランガードはそう綴り、「今日、このメッセージを投稿したかったのは、私のNBAキャリアが終わりを迎えたからです」とNBAキャリアをこのように振り返っていた。

「すべては2009年6月、ニューヨークで迎えたドラフトの夜に始まりました。なんという夢だったことでしょう。リーグで12年プレーしてみて、浮き沈みこそありましたが、いくつもの良い思い出と素晴らしい関係を手にすることができました。ミネソタ、ユタ、フェニックス、クリーブランド。ありがとう!」

 ルビオは最後の所属チームとなったキャブズへ感謝を送り、「皆さんの愛とサポートに感謝しています!」と綴ってメッセージを締めくくった。

ルビオはウルブズに計7シーズン在籍した[写真]=Getty Images

 この日NBAキャリアを終えたルビオだが、プロバスケットボール選手としてのキャリアに別れを告げたわけではない。もしキャリアを続けるとすれば、14歳でプロデビューしたスペインになる可能性が高い。

 12年というNBAキャリアで、ルビオはキャブズ時代の2021年11月8日のニューヨーク・ニックス戦でキャリアハイの37得点、ウルブズ在籍時の2017年3月14日のワシントン・ウィザーズ戦で自己最高の19アシストをマーク。

 また、計7シーズン在籍したウルブズではキャリア平均2.0スティールで球団史上トップに立っているほか、通算3424アシストと845スティールで同2位、平均8.1アシストで同3位におり、スペイン出身のNBA選手として通算5160アシストと1226スティールでいずれも1位という素晴らしい実績を残してきた。

 だからこそ、いつかルビオがメンタルヘルスの問題を克服し、海外のプロバスケットボールリーグあるいは国際大会の舞台で再びプレーする日が訪れると願いたい。

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