2023.12.21

スペインでメンタルヘルスの問題に取り組むリッキー・ルビオがキャブズと決別か?

現在プロとしての活動を休止中のルビオ[写真]=Getty Images
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 12月21日(現地時間20日、日付は以下同)。リッキー・ルビオクリーブランド・キャバリアーズが、決別する可能性について話し合いを始めたと『The Athletic』が報じた。

 8月上旬。ルビオはスペイン・バスケットボール連盟を通じて「私はメンタルヘルスの問題へ取り組むため、プロとしての活動を休止することを決断しました」と発表。

 現在はスペインで過ごしているのだが、同メディアが報じたところによると、ルビオが再びバスケットボールをプレーするかどうか疑問視されており、少なくとも今シーズンはプレーしない見込みだという。

 ルビオは2021-22シーズンをキャブズでスタートし、ベンチからベテランとして貴重な役割をこなすも、2021年12月末に左ヒザの前十字靭帯(ACL)を断裂してしまい、翌2022年2月にインディアナ・ペイサーズへトレード。同年夏にフリーエージェント(FA)としてキャブズと契約し、2023年1月13日のポートランド・トレイルブレイザーズ戦で復帰も、昨シーズンは計33試合で平均17.2分5.2得点2.1リバウンド3.5アシストに終わっていた。

 スペイン代表の司令塔としても活躍してきた男は、これまでオリンピックに3度、「FIBAバスケットボールワールドカップ」へ3度、「FIBAユーロバスケット」に4度出場しており、2019年のワールドカップでは金メダルを獲得して大会MVPにも選ばれた。

 現在、キャブズは3連勝中で、21日を終えた時点でイースタン・カンファレンス6位の16勝12敗。ただ、先発ポイントガードのダリアス・ガーランドが1カ月以上、先発パワーフォワードのエバン・モーブリーが約2カ月間の離脱になる見込みということもあり、キャブズ側はルビオの代理人と契約のバイアウトに向けた交渉をしていくかもしれない。

 2022年夏にキャブズと3年1850万ドル(約26億4550万円/1ドル=143円換算、以下同)の契約を結んだルビオは、今シーズンの年俸が614万6342ドル(約8億7892万6906円)で、契約最終年となる来シーズンの年俸は643万9025ドル(約9億2078万575円)ながら、保証されているのは425万ドル(約6億775万円)となっている。

 ルビオがベテランのプレーメーカーとして再びキャブズでプレーする可能性が完全になくなったわけではないものの、限りなく低くなってしまったというのが現状だろう。今後ルビオとキャブズがどのように折り合いをつけていくのか注目していきたい。

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