9月13日（現地時間12日）。クリーブランド・キャバリアーズは、トリスタン・トンプソンと契約を結んだことを発表した。

　キャブズでバスケットボール運営部代表を務めるコービー・アルトマンは、リリースのなかで「トリスタンはこのチームにおける文化の一部として、我々が望む性質をすべて体現する存在です。その経験と気質を球団へ再びもたらしてもらえるようになり、これ以上ないほどうれしく思っています」とコメントし、さらにこうも述べていた。

「コート内外における彼の影響力は計り知れず、これまでの歴史からチームとも親しみやすく、そのリーダーシップやフィジカル面がもっと若い選手たちに良い影響を与えることは間違いないでしょう。我々はトリスタンと再び一緒になれたことをうれしく思い、彼とご家族がキャバリアーズファミリーへ戻ってきてくれたことを歓迎します」

Bringing his heart and hustle back to where it all began. #LetEmKnow pic.twitter.com/xc4gYIIxpD

— Cleveland Cavaliers (@cavs) September 12, 2023

　トンプソンは206センチ115キロのセンターとして、NBAキャリア12年を誇るベテラン。2011年のドラフト1巡目4位でキャブズから指名され、2011－12から2019－20までの9シーズンをプレー。

　ペイントエリアを主戦場とし、攻防両面で献身的な働きを見せてきた男は、レギュラーシーズン通算619試合で平均28.1分9.4得点8.7リバウンド1.0アシストをマーク。プレーオフでは2015から2018年にかけて4年連続でNBAファイナルへ進出し、2016年には球団史上初のNBAチャンピオンシップ獲得に貢献。

　ドノバン・ミッチェル、ダリアス・ガーランド、ジャレット・アレン、エバン・モーブリーという強力なコアメンバーを擁するキャブズは、昨シーズンにイースタン・カンファレンス4位の51勝31敗を残し、5シーズンぶりにプレーオフへ進出も、ニューヨーク・ニックスの前に1勝4敗で敗れ、ファーストラウンド敗退に終わっていた。

　このチームには核となるカルテットのほか、キャリス・ルバートやマックス・ストゥルース、ジョージ・ニアン、アイザック・オコロ、ディーン・ウェイドといった選手たちが在籍している。

　ただ、チーム最年長のリッキー・ルビオ（32歳）が8月上旬にメンタルヘルスの問題へ取り組むべく、プロバスケットボールキャリアの活動休止を発表していることもあり、32歳のトンプソンはベテランとしてコート内外で貴重な存在となることが期待できる。

　なお、トンプソンが最後に在籍した2019－20シーズンのロスターで現在もチームに残っているのはガーランドとウェイドのみで、当時両選手はルーキーだった。トンプソンにとってはほとんどの選手たちと初めてプレーすることになるものの、豊富な経験を駆使してチームのさらなる成長を後押ししてくれることだろう。