2023.08.06

メンタルヘルスの問題へ取り組むべく、リッキー・ルビオがプロとしての活動休止を発表

キャブズでプレーするルビオが活動休止を発表[写真]=Getty Images
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 8月6日(現地時間5日、日付は以下同)。クリーブランド・キャバリアーズのリッキー・ルビオが、スペイン・バスケットボール連盟を通じて声明を発表した。

「私はメンタルヘルスの問題へ取り組むため、プロとしての活動を休止することを決断しました。私の決断に理解を示してくれた(スペイン代表)チームのすべてのサポートに感謝しています。機が熟しましたら、今回の事情を説明する機会を設けることができると思います。それまでの間、プライバシーを尊重していただきたい」

 2019年の「FIBAバスケットボールワールドカップ」(中国大会)を制し、MVPにも選ばれたルビオは、ディフェンディング・チャンピオンとして今月25日に幕を開けるワールドカップへ向けて、スペイン代表の一員としてトレーニングキャンプに参加。

 だが今週に入ってキャンプから離脱し、5日に行なわれたベネズエラ代表との試合もプレーしていなかった。

 ワールドカップ前回王者スペインは、FIBAランキング1位として今夏のワールドカップ本戦へ臨むものの、「FIBAユーロバスケット2022」の金メダル獲得に大きく貢献したロレンゾ・ブラウンがケガのため離脱しており、戦力としては苦しい状況。

 それでも、スペイン・バスケットボール連盟やNBAで所属するキャブズもルビオの決断に理解を示し、本人をサポートしていく姿勢を示している。

 32歳のルビオは、188センチ86キロのポイントガード。2019-20シーズン終了後、フェニックス・サンズからオクラホマシティ・サンダー、さらにミネソタ・ティンバーウルブズへトレードされて翌2020-21シーズンをウルブズでプレー。

 だが2021年夏にウルブズからキャブズへトレード。2021-22シーズンをキャブズでスタートし、ベンチからベテランとして貴重な役割をこなすも、2021年12月末に左ヒザの前十字靭帯(ACL)を断裂してしまい、翌2022年2月にはインディアナ・ペイサーズへトレードされていた。

 2022年夏にフリーエージェント(FA)としてキャブズと契約し、2023年1月13日のポートランド・トレイルブレイザーズ戦で復帰すると、昨シーズンは計33試合で平均17.2分5.2得点2.1リバウンド3.5アシストを記録。

 今回の決断によって、ルビオは無期限の離脱となるため、今年のワールドカップ出場は絶望的で、2023-24シーズンに出場できるかどうかも微妙。今はただ、メンタルヘルスの問題解決にフォーカスしてもらい、再び華麗なプレーをコート上で見せてくれる日が訪れることを願うばかりだ。

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