2024.01.14
NBAファンにとって、シーズン終了後の楽しみの一つであるNBAドラフト。例年、6月の第4木曜日(現地時間)に開催されるものであったが、今年は2日間開催になる模様だ。現地メディア『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者が報じている。
NBAドラフトとは、NBAの球団が将来有望な選手との契約交渉権を獲得するために行う年に一度のイベントであり、各チームは将来のスター候補を獲得すべく予め定められた順番で選手の指名を行う。マイケル・ジョーダン(1984年ドラフト1巡目3位指名)、レブロン・ジェームズ(2003年ドラフト1巡目1位指名)など、NBAを代表するスターのほとんどがこのNBAドラフトを経てNBA入りを果たしている。また、現在ロサンゼルス・レイカーズに所属する八村塁は、2019年6月21日(現地時間20日、日付は以下同)に行われたNBAドラフトで、1巡目9位でワシントン・ウィザーズに指名されたこともまだ記憶に新しい。
ウォジナロウスキー記者によると、まだ選手会の承認前ではあるものの、2024年のNBAドラフトは6月27日と28日の2日間にかけて、ブルックリンで行われるという。27日に1巡目指名が行われ、28日に2巡目指名が行われるとのこと。現地時間の木曜日に行われることが通例だったが、水曜日と木曜日の2日間に引き伸ばされることになるようだ。
NBAドラフトの指名を受ける資格を得るにはいくつかの条件があるが、そのうちの一つが“アーリーエントリー”である。大学卒業学年に達していないなど自動的にドラフト資格を得られない選手が、ドラフトの60日前にエントリーすることを宣言し、ドラフト前に行われるキャンプや各チームのワークアウトに参加することを指す。昨年、現在NCAAディビジョン1のネブラスカ大学でプレーする富永啓生がアーリーエントリーを宣言したのち取り下げ、ネブラスカ大に復帰している。
今シーズンもNCAAでプレーすることを決意した富永はその後活躍を続け、1月10日の試合ではゲームハイの19得点で強豪パデュー大学を破る大金星を飾り、名実ともにチームの代表選手となっている。アーリーエントリーを取り下げてNCAAでステップアップを遂げた富永が、改めて今年のNBAドラフトに挑戦する姿を想像すると期待が膨らむ一方である。今回、2日間にかけて行われることが報道されたNBAドラフトは、日本のNBAファンにとって見逃せないイベントになりそうだ。
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