2024.02.26
2月15日(現地時間14日、日付は以下同)、ロサンゼルス・レイカーズが試合後に行った選手やヘッドコーチのインタビューの模様を、クラブ公式サイトに公開した。レイカーズは同日のユタ・ジャズとの試合を138-122で勝利し、3連勝を飾っている。この試合では先発出場した八村塁がキャリアハイとなる36得点と躍動し、37得点を挙げたアンソニー・デイビスと並んでチームの勝利に貢献した。
指揮官のダービン・ハムは「期待を上回った」と八村の活躍を絶賛した。先日のインタビューで、デイビスが「チームが塁にプレッシャーを与えており、彼はその挑戦を受け入れている」と発言したことに触れ、9日のデンバー・ナゲッツ戦で敗れたあとの八村とのやり取りを明かした。
「デンバーの試合後、塁に”野人のようにプレーしてくれ”と伝えたんだ。”走り回って、コートを君の指紋だらけにしてこい”とね。速攻やオフェンスにおいてはもちろん、攻守のリバウンドでも走り回ってこいと言ったら、その期待を随分と上回るプレーを見せてくれた。彼はチームメートと楽しんで試合をしているし、こちらが求めることをしっかり理解してくれる。塁はこのチームにとって重要なピースの一つであり、(デイビスやレブロンのような)ほかの兵器と共に今日のようなプレーを続けてくれれば、このチームに勝つのはかなり難しくなるよ」
プレッシャーに打ち勝った上で、指揮官から大きな信頼を獲得した八村。八村がスターティングラインナップに定着した4日のニューヨーク・ニックス戦以降、チームは5勝1敗と優れた戦績を残している。このことについては自身も良い感触を得ているようで、八村は試合後次のようにコメントしている。
「今のスターティングラインナップには良いケミストリーを感じていて、みんなが気持ちよくプレーしています。これが本来の僕たちなんだと思います。先発のラインナップを含めて色々な形を模索してきたけど、今の形で定着して、その結果として試合に勝っているので、シンプルですね。オールスターブレイクを挟むけど、前半戦を良い形で追われたので、プレーオフに向けてこのケミストリーを維持していきたいです」
チームの現状に自信を示しつつも、キャリアハイを叩き出したこの試合の活躍については「チームが僕を積極的に巻き込んでくれている」と冷静に振り返った八村。今シーズン、3度の負傷離脱を経て先発を勝ち得た八村だが、先発でもベンチ出場でもメンタリティは変わらないと語った。
「コートに入ったら、試合にインパクトを与えることをずっと意識しています。もちろん勝利が第一だけど、個人的なゴールとして、攻守両面においてチームの”Xファクター(説明が難しい未知の要素)”になることを考えてプレーしています。その考えは、ベンチであっても先発であっても一緒です。」
2月の戦績を6勝1敗と波に乗っているレイカーズは、八村の語った通りシーズンの前半を良い形で締めくくった。オールスターを経て、次戦は23日に敵地でゴールデンステイト・ウォリアーズと対戦する。
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