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シャーロット・ホーネッツが2024-25シーズンのヘッドコーチ招へいに向けて、Gリーグのストックトン・キングスで指揮を執るリンジー・ハーディングHCと面接する許可を得たようだ。『ESPN』が報じている。
もし彼女がホーネッツの指揮官に採用された場合、NBA史上初の女性HCが誕生することになる。
ハーディングHCはデューク大学時代、永久欠番を与えられる活躍を残し、2007年のWNBAドラフト全体1位でフェニックス・マーキュリーに指名され、トレードでミネソタ・リンクスに加入。その後はワシントン・ミスティックス、アトランタ・ドリーム、ロサンゼルス・スパーク、ニューヨーク・リバティーなどを渡り歩き、トルコやロシアのチームでもプレーした経歴を持つ。
WNBAで9シーズンをプレーしたあとは、フィラデルフィア・セブンティシクサーズにおいて、NBA史上初となるアフリカン・アメリカン女性としてスカウトを担当。2019年4月には同球団で選手育成コーチへと昇格したが、同年にその才能に目をつけたサクラメント・キングスから声が掛かり、アシスタントコーチに就任した。そこから4年間、ルーク・ウォルトンHC(現クリーブランド・キャバリアーズAC)やマイク・ブラウンHCなどのもとで仕事を継続し、国際舞台では南スーダン代表やメキシコ代表の女子チームを指揮すると、2023年からはキングス傘下のストックトン・キングスでヘッドコーチに抜擢。初年度はレギュラーシーズンで24勝10敗の球団記録を樹立し、女性初のGリーグ年間最優秀監督賞受賞はバスケットボール界で広く報じられた。
この快挙に対して、キングスのブラウンHCはハーディングHCに最大限の祝辞を送っている。
「彼女とスタッフがシーズンをとおして成し遂げてきたのは、本当に大変な仕事です。我々は、彼女と彼女のスタッフがリーグトップの成績を収め、プレーオフの第1シードについて会話をしてきました。彼女が年間最優秀コーチを獲得するのは当然のことです。キングスの組織には素晴らしいことが起こり続けています」
ハーディングの指導論は、情熱と勤勉性にある。彼女が『Andscape』に対して伝えた言葉からは、彼女の指揮官としての価値観が垣間見える。
「最も重要なのは、ただ信じて、諦めずに戦い続けることです。私はこのビジネスで、相手にどれほどの才能があったとしても、相手より一生懸命働くことを学びました。自分に勝つチャンスを与えなければいけません。これは私たちが何度もコミュニケーションを重ねてきたものです。最も体力のあるチーム、最もタフなチーム、そして最も勤勉なチームになりたいと考えています。これらすべてを実行できれば、勝利に向けて最高のポジションに立つことができるのです。これらは私たちがコントロールできることであり、最も難しいことでもあります」
なお、スティーブ・クリフォードHCのフロントオフィス移動が決定しているホーネッツは、ハーディング以外にもデンバー・ナゲッツのデビッド・アデルマンAC、キングスのジョルディ・フェルナンデスAC、ボストン・セルティックスのチャールズ・リーAC、フェニックス・サンズのケビン・ヤングACとの面談許可も取り付けているという。
はたして、改革を目指すホーネッツは誰を招へいするのだろうか。
文=Meiji
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