2024.05.09
昨シーズンの王者デンバー・ナゲッツは、4月21日(現地時間20日、日付は以下同)にホームのボール・アリーナで迎えた「NBAプレーオフ2024」ファーストラウンド初戦でロサンゼルス・レイカーズに114-103で勝利して白星スタートを切った。
両チームは「NBAプレーオフ2023」のカンファレンス・ファイナルでも激突してナゲッツが4戦全勝のスウィープ突破。これで2023年1月10日から、レギュラーシーズンとプレーオフを合わせてナゲッツが9連勝を飾っている。
今年のシリーズ初戦ではニコラ・ヨキッチが32得点12リバウンド7アシスト2スティール、ジャマール・マレーが22得点6リバウンド10アシスト、マイケル・ポーターJr.が19得点8リバウンド2ブロック、アーロン・ゴードンが12得点11リバウンド7アシスト、ケンテイビアス・コールドウェル・ポープが12得点3スティールと、スターター全員が2ケタ得点をマーク。
NBAのプレーオフは一発勝負でもなければ2戦、3戦先勝のフォーマットでもなく、相手よりも先に4勝しなければ次のラウンドへ進むことはできない。1勝0敗としながらも、ナゲッツのマイケル・マローンHC(ヘッドコーチ)は「我々は映像を見なければいけない。そこでどの部分でもっと向上できるか見ていく。これは大変なシリーズになるだろうから」と語っていた。
そしてヨキッチは「正直な話、僕らも必死なんだ。ホームで負けたくはない。どの試合も面白くなると思う。だから僕らとしては相手よりもフィジカル面で勝っていられるといいね」と初戦を振り返っていた。
とはいえ、ナゲッツはこの大事な初戦でターンオーバーをわずか4本に抑え、レイカーズから12本を誘発。しかもこのチームで最もボールに触れる回数が多いヨキッチとマレーはいずれもターンオーバーがゼロ。
レギュラーシーズンで、ヨキッチはボールタッチ数でリーグトップの平均101.1回を残し、レイカーズとの初戦でも95回を記録。何度もダブルチームに遭いながら、ターンオーバーを一切犯さず、65本ものパスを成功させている。
レイカーズはそんなビッグマンに対し、八村塁やアンソニー・デイビス、レブロン・ジェームズをマッチアップさせてきた。だが八村にはフィールドゴール成功率80.0パーセント(8/10)、レブロン相手にも同85.7パーセント(6/7)と高確率にフィニッシュしていた。
デイビスとのマッチアップでは同28.6パーセント(2/7)と不発に終わったとはいえ、試合全体で同65.2パーセント(15/23)を残したのだから、素晴らしいパフォーマンスを見せたと言っていい。
23日の第2戦でもナゲッツが制して2連勝を飾ることになれば、シリーズを優位に進めることができる。マローンHCの下、このチームに慢心は一切なさそうだ。
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