2024.04.29

プレーオフ通算得点でアイバーソン超えのホーフォード「多くの試合でプレーしてきたから」

大ベテランとして貴重な働きを見せるホーフォード[写真]=Getty Images
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■プレーオフ通算170試合出場は現役2位タイ

 今シーズン、リーグベストの64勝18敗でレギュラーシーズンを終え、イースタン・カンファレンス第1シードで「NBAプレーオフ2024」に臨んでいるボストン・セルティックスは、第8シードのマイアミ・ヒートに対して2勝1敗とリードしている。

 4月28日(現地時間27日、日付は以下同)に敵地カセヤ・センターで行われたシリーズ第3戦では、相手に一度もリードを許さず、セルティックスが104-84で完勝。

 そしてこのシリーズ全3試合でベンチスタートのアル・ホーフォードは、22分14秒の出場で9得点6リバウンド1アシストを残して勝利に貢献。チーム最年長の37歳は、NBAキャリア17年目の大ベテランで、この試合を終えてプレーオフ通算2116得点とし、アレン・アイバーソン(元フィラデルフィア・セブンティシクサーズほか/2111得点)を抜いてNBA歴代55位へ浮上した。

 翌29日に地元メディア『Celtics on CLNS』からそのことについて聞かれたホーフォードは、優しい笑みをこぼしつつ、驚きながらこう話していた。

「僕は数多くの試合でプレーしてきたからね。プレーオフでたくさんの試合に出場したんだ。すごく恵まれていたのさ。なんて言えばいいか分からないな。僕が常に掲げているマインドセットというのは、自分がいるチームのことを考えて、そのチームがベストなポジションにいられる助けをすることなんだ。こんなに長くリーグにいることができ、試合でインパクトを与えることができているんだからものすごくありがたい」

 アイバーソンは歴史に名を残すスコアラーの1人で、レギュラーシーズン通算平均26.7得点はNBA歴代9位で、プレーオフになるとキャリア平均29.7得点で同3位という驚異的なスタッツを残してきた。

 ただ、アイバーソンがプレーオフへ出場したのは71試合のみで、ホーフォードは通算15度もプレーオフの舞台に立ち、シリーズ第3戦で170試合目に達した。レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)が歴代トップの286試合を誇っているものの、170試合出場はケビン・デュラント(フェニックス・サンズ)と並んで現役2位タイ。

2007年ドラフト同期のホーフォード(左)とデュラント(右)[写真]=Getty Images

 プレーオフ通算で平均34.1分12.4得点8.1リバウンド3.3アシストを残すホーフォードは、プレーオフのシリーズで平均20.0得点を上回ったことこそないが、アトランタ・ホークス、セルティックス、シクサーズでいずれもローテーションの一角を担い、重要な役割を任されてきた。

 所属チームのトップスコアラーあるいは得点源を務めるレブロンとデュラント、あるいはアイバーソンとはタイプが異なるものの、長い間ホーフォードがNBAの上位チームでプレーしてきたことが分かるデータとなった。

 セルティックスは30日のシリーズ第4戦で、ファーストラウンド突破に王手をかけることができるか。ホーフォードには引き続き、ベンチから安定したプレーを期待したい。

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