2024.05.31
5月27日(現地時間26日、日付は以下同)。ミネソタ・ティンバーウルブズとダラス・マーベリックスによる「NBAプレーオフ2024」のウェスタン・カンファレンス・ファイナルは、会場をターゲット・センターからアメリカン・エアラインズ・センターへ移して第3戦が行われた。
この試合は2勝0敗で迎えたマブスがホームで60-52と8点リードで試合を折り返すも、第3クォーターに入ってウルブズが反撃。26得点9リバウンド9アシスト2スティールでチームを引っ張ったアンソニー・エドワーズがダニエル・ギャフォード越しに襲い掛かり、強烈なダンクをたたき込むなど35-27と追い上げに成功し、87-87の同点で第4クォーターへ。
その最終クォーターで、両チームは互いにリードが入れ替わるシーソーゲームを演じ、ウルブズ2点リードで残り5分のクラッチタイムへ入ると、マブスが勝負強さを見せつける。
カイリー・アービングのショットで104-104の同点に追いつくと、相手のショットミスを挟んでカイリーのアシストからPJ・ワシントンが3ポイントシュートを炸裂。さらにルカ・ドンチッチのジャンパー、カイリーのステップバックジャンパーが決まり、残り34.1秒にはドンチッチのロブパスをギャフォードが豪快にたたき込み、ルディ・ゴベアのファウルももらってフリースローも成功させ、最終スコア116-107でマブスに軍配。
このシリーズを無傷の3連勝としたマブスは、ドンチッチが33得点7リバウンド5アシスト5スティール、カイリーも33得点4アシストと爆発。このチームが誇る“最強バックコートデュオ”は、第4クォーターだけでウルブズの総得点(20)を上回る21得点を奪った。
また、ワシントンが16得点8リバウンド、デリック・ジョーンズJr.が11得点と続き、フランチャイズ史上初の優勝を飾った2011年以来のNBAファイナルまであと1勝とした。
クラッチタイムでは2枚看板だけでなく、ワシントン、ギャフォードも加点して見事勝ち切ったマブス。ドンチッチは試合後に「相手が僕を試合全体でダブルチームしようとしてきた。カイ(カイリーの愛称)についてもそう。それが僕らを高めることになったんだ。みんながボールタッチし、全員でプレーしていた。勝負どころで遂行できたのさ」とコメント。
NBAプレーオフで、0勝3敗から4連勝してシリーズを制したチームは皆無ながら、ドンチッチが慢心することはなかった。
「そんなこと言っちゃいけない。(3勝0敗で)いい気分だけどね。けど次の試合に向けてやっていかないと。同じメンタリティでプレーしなきゃいけないんだ。あのチーム(ウルブズ)がいなくなることはない。それはあり得ない」
マブスとウルブズのシリーズ第4戦は、29日にマブスのホームで行われる。ファイナル進出に王手をかけた試合で勝ち切ることができるか注目だ。
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