2024.07.02

「確かにほろ苦いし、きつい。でも…」スマートがセルティックス優勝への思いを語る

昨シーズン王者に輝いたセルティックスへの思いを語ったスマート [写真] = Getty Images
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 ボストン・セルティックスがリーグ最多となる18回目の優勝を達成し、2023-24シーズンは幕を下ろした。2022-23シーズンまでセルティックスに在籍し、現在はメンフィス・グリズリーズに所属しているマーカス・スマートが、ポッドキャスト番組『Run Your Race』にゲスト出演し、古巣への思いを語った。

 スマートは、2014年にドラフト6位でセルティックスに入団。ジェイソン・テイタムジェイレン・ブラウンとともにセルティックス生え抜きの若手中核選手としてチームを牽引してきた。2021-22シーズンには最優秀守備選手賞(DPOY)も受賞しており、ディフェンスの名手として高い評価を受けている。2022-23シーズン終了後、ワシントン・ウィザーズ、セルティックス、グリズリーズの3チーム間トレードによってグリズリーズに移籍した。移籍後の昨シーズンはケガの影響でわずか20試合の出場に留まり、主力を大きく欠いたチームはウエスタン・カンファレンス13位(27勝55敗)という結果に終わっている。

 自分が中心となって率いてきたチームから放出され、放出後一年で古巣が悲願の優勝を成し遂げた。この事実をどう見ているか問われたスマートは、以下のように答えている。

「みんなは、俺にひがんでいてほしいかも知れないね(笑)。確かにほろ苦いし、きついよ。俺は、彼らと同じ道を歩いてきたからね。一緒に歩んだ道の果てであるリーグ制覇を、チームの一員として迎えることができなかったのは、本当につらい。でも、彼らが優勝した時、俺はファンと同じように喜び叫んでいたんだ。妻に聞いてみたら良いよ。俺はあいつらが大好きだし、どれほどの苦労をしてきたかも知っているからね」

 古巣に対する苦しい思いを認めた上で、それ以上に仲間の功績を祝福したスマート。来シーズンのグリズリーズはジャ・モラントの復帰も期待されている上に、先日行われた「NBAドラフト2024」では筆頭注目株であるパデュー大学のザック・イディーを獲得したため、一層の注目を浴びている。スマートの悲願はグリズリーズで達成なるか、来シーズンに期待がかかる。

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