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「ちょっと緊張していた」デュラントが待望の復帰戦で圧巻の23得点を奪取「俺の役割は…」

パリ五輪初戦で大暴れしたデュラント[写真]=fiba.basketball
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「リハビリをしている時、早く復帰したかったんだ。(チームメートたちと)一緒にプレーした時間は短いものだったからね。いい日もあったし、ちょっと挫折することもあった。だからちょっと緊張していたんだ」

 そう語ったのは、フェニックス・サンズケビン・デュラント。6月中旬のワークアウト中に右ふくらはぎの肉離れを起こした男は、day-to-day(その日のコンディション次第)と報じられていたのだが、結局アメリカ代表のエキシビションマッチ5戦の全休を余儀なくされた。

 その後チームはフランスへ到着し、練習やスクリメージ(練習試合)を重ねて迎えた7月29日(現地時間28日)のセルビア代表戦。デュラントはベンチからコートに立ってアメリカ代表チームの一員として今夏初出場。

 すると面白いようにショットがリングへ吸い込まれていき、前半を終えて5本の3ポイントシュートをノーミスで沈めるなどフィールドゴール成功率100.0パーセント(8/8)の計21得点と圧巻のスコアリングショーを展開。レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)も前半に5本のショットすべてを決め切って計12得点を奪い、NBAを代表する2人のスーパースターが躍動。

 アメリカはセルビア相手に110-84で勝利。デュラントは16分44秒でフィールドゴール成功率88.9パーセント(8/9)、フリースロー成功率100.0パーセント(2/2)でチームトップの23得点を残した。

 今年4月の「NBAプレーオフ2024」以来、初の5対5の公式戦となったものの、試合を終えたデュラントは「俺は人生でずっとバスケットボールをプレーしてきた。だからシンプルに、これはあくまでバスケットボールなんだと捉えていた。ゲームプランに従い、ディフェンスではチームメートたちのために動いていった。で、(オフェンスで)ボールに触れたら、アグレッシブになろうとしたんだ」と話していた。

 アメリカはデュラントのほか、レブロンが21得点7リバウンド9アシスト、ドリュー・ホリデー(ボストン・セルティックス)が15得点4リバウンド3アシスト2スティール、デビン・ブッカー(サンズ)が12得点5アシスト2スティール、ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)とアンソニー・エドワーズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)がそれぞれ11得点。

 35歳のスナイパーは「いくつかショットを決めていい感触だった。今夜はみんながそれぞれの役割を見事にこなしていた。俺の役割はスペースをもたらして、このチームのためにショットを決めていくこと。決め切ることができてうれしいね」とも話していた。

 この試合、アメリカではジェイソン・テイタム(セルティックス)とタイリース・ハリバートン(インディアナ・ペイサーズ)がローテーション入りせずにプレーできなかったものの、デュラントが待望の復帰を飾ったことで、NBA軍団はフルメンバーをそろえてさらに強固なロスターになったことは間違いない。

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