2024.07.29

アメリカとの初戦を落とすもポジティブな姿勢を保つセルビア「彼らはタフな相手だけど…」

セルビアを引っ張ったヨキッチ[写真]=fiba.basketball
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 7月29日(現地時間28日、日付は以下同)に行われたパリオリンピックの5人制男子バスケットボールのグループC初戦。セルビア代表はアレクサ・アブラモビッチがスティールからレイアップを決めて、アメリカ代表から先取点を奪った。

 その後もアブラモビッチとフィリップ・ペトルセフオグニェン・ドブリッチが加点し、試合開始から約3分間で8点(10-2)のリードを奪い、アメリカにタイムアウトをコールさせた。

 するとアメリカはステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)の3ポイントシュートを皮切りに追い上げていき、第1クォーター残り5分3秒にレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)のレイアップで逆転。ケガから復帰したケビン・デュラント(フェニックス・サンズ)の爆発もあり、セルビアは9点(49-58)を追う展開で試合を折り返す。

 だが後半に入ってもアメリカの勢いはなかなか落ちず、残りの20分間を35-52とされたセルビアは最終スコア84-110で予選ラウンド初戦を落とした。

 セルビアはニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)が30分45秒プレーして20得点5リバウンド8アシスト4スティール、ボグダン・ボグダノビッチ(アトランタ・ホークス)が14得点6リバウンド、ドブリッチが13得点、バシリイェ・ミチッチが11得点、アブラモビッチが10得点2アシスト2スティールを記録。

 ただ、チームはヨキッチが出場していた時間帯こそ得失点差±0だったものの、NBAのシーズンMVPがコートから離れた時間帯で-26点とアメリカに突き放されてしまった。

 とはいえ、この1敗でセルビアの予選ラウンド敗退が決まったわけではない。8月1日のプエルトリコ代表戦、4日の南スーダン代表戦で勝ち切れば決勝トーナメントへ進出することは十分に可能。ボグダノビッチはチームとしての自信を失ってはいなかった。

「僕らは後半でいいスタートを切れなかった。相手に走られてしまい、リバウンドで圧倒されてしまった。彼らはタフな対戦相手ではあるけど、バスケットボールチームとしては間違いなく自分たちの方がいいプレーができる」

 また、ドブリッチも優勝候補筆頭の“NBA軍団”に対してこう口にしていた。

「フロアに立てて良かったし、ああいうチームと対戦できてうれしいね。僕らは彼らとも競い合えることを示した。別に自分たちの方が彼らより良いとか、質の高いチームと言っているんじゃない。このチームは前半でそれを見せたんだ。ケビン・デュラントのとんでもない働きがあった中で、僕らはなんとか踏ん張っていた」

 セルビアが予選ラウンドを突破し、準々決勝からスタートする一発勝負の決勝トーナメントを勝ち上がっていけば、アメリカと再戦する可能性はあるだけに、今はチームとして切り替えて次戦に臨んでほしい限りだ。

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