2025.01.26

デリック・ローズがジャ・モラントを語る「僕たちが似ているとは言いたくない」

モラントについて語ったローズ(写真は昨シーズンのもの) [写真] = Getty Images
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 シーズンオフに現役から引退したデリック・ローズ(元シカゴ・ブルズ他)が、ザック・ランドルフ(元メンフィス・グリズリーズ他)とトニー・アレン(元グリズリーズ他)によるポッドキャスト番組『Out The Mud』に出演。自身のこれまでのNBAキャリアについて赤裸々に語った。

 ローズは2008年にドラフト全体1位でブルズに入団。2010-2011シーズンでは史上最年少(当時22歳6か月)でシーズンMVPを受賞し、若くしてリーグを代表するスーパースターとなった。しかし、2012年に左膝の前十字靭帯断裂、2013年に右膝の半月板断裂という大ケガを繰り返して以降、度重なる故障に苦しめられながらニューヨーク・ニックスやミネソタ・ティンバーウルブズなど所属チームを転々とするキャリアを過ごした。

 現役最終シーズンとなる2023-24シーズンはグリズリーズで過ごしたローズ。グリズリーズのエースであるジャ・モラントは、そのアクロバティックなプレーや爆発力からブルズ時代のローズと比較されることが多いが、そのことについてローズは次のように語った。

「僕たちのプレーが似ているとは言いたくないんだ。だって彼の方が高く跳ぶし、僕よりもクレイジーなプレーを見せる。彼のプレーはあり得ないほどリスキーだよ。プレーの中で彼がとっているリスクのいくつかは、僕だったら進んでとるようなものではない」

 文面だけを見ると批判的なコメントのようにも見えるが、その発言はモラントを賞賛するものであった。また、ローズはモラントを「ピュアなポイントガード」と称え、その才能の真価はパスにあるとコメントしている。

「彼は2ケタのアシストをマークするけど、それって現代のバスケットボールではすごく難しいことだよ。非常に優れた3ポイントシューターというわけではない中で、彼は記録を出し続けている」

 グリズリーズは現在30勝15敗でウエスタン・カンファレンス3位(日本時間1月25日終了時点)につけている。モラントを含む主力選手のケガにより27勝55敗(同カンファレンス13位)に終わった昨シーズンと比較すると凄まじい飛躍を見せているが、シーズン後半も勢いを維持することができるか。モラントとグリズリーズの躍進に引き続き注目したい。

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