2025.08.25

デリック・ローズの永久欠番セレモニー、フランチャイズ史上最高額のチケットへ

デリック・ローズの永久欠番セレモニーのチケット価格が急騰 [写真] = Getty Images
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 シカゴ・ブルズは、来シーズンの2026年1月24日にブルズの本拠地ユナイテッド・センターで行われるボストン・セルティックス戦で、デリック・ローズの永久欠番セレモニーを開催することを発表した。

 この記念すべき夜はフランチャイズにとって歴史的なイベントとなるだけでなく、チケット市場にも劇的な影響をもたらしているようだ。現地のチケット販売サイト『TickPick』のデータによると、同試合の観戦最低価格は332ドル(1ドル147円換算で約4万8850円)にまで急騰している模様。これは、直前の1月20日に同じくホームで行われるロサンゼルス・クリッパーズ戦の最低価格46ドル(同6770円)と比較して、実に約6.5倍の値段である。

 なお、ローズの永久欠番発表前は同試合の最低価格が147ドルだったとされており、引退セレモニーのニュースを受けてチケット価格が126%上昇したこととなる。

 ローズは2008年のNBAドラフトで全体1位指名を受けブルズに入団し、NBAデビュー。2008-09シーズンの新人王を獲得後、2011年には史上最年少でのシーズンMVPに輝き、ブルズの歴史に強烈なインパクトを残した。

 ブルズ在籍時は平均19.7得点、6.2アシスト、3.7リバウンドを記録する活躍を見せたローズだが、そのキャリアは怪我によって大きく狂わされた。左膝前十字靭帯断裂により2012-13シーズンを全休したことを皮切りに、その後も膝や足首など複数の故障に苦しんだ。終盤の7年間においては、1シーズンに51試合以上出場することは一度もなく現役を終えている。

 晩年はケガに悩まされたローズだが、それでも、地元シカゴにとってその存在が色あせることはない。2024年末を以てローズが引退した直後、ローズのこれまでの背番号にまつわる日付である2025年1月4日にはブルズが「Derrick Rose Night」を開催すると、翌日にはシカゴが公式に1月4日を「Derrick Rose Day」とすることを発表し、ローズのこれまでの活躍に対して町全体で敬意を表している。

 ブルズはローズの背番号「1」を永久欠番とし、そのジャージをアリーナの天井に掲げる。これは、既に掲げられている4人のレジェンド(マイケルジョーダンの23番、スコッティ・ピッペンの33番、ジェリー・スローンの4番、ボブ・ラブの10番)と並ぶことになる。

 日本のファンにとっては、そのセレモニーに河村勇輝の姿があることにも期待がかかるが、まずはローズの永久欠番セレモニーを楽しみに待つこととしたい。

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