ジョーダン×コービーのサイン入りカードがスポーツカード史上最高額の約19億円で落札

　リーグ史に残るレジェンドとして数多くのハイライトを残したマイケル・ジョーダン（元：シカゴ・ブルズほか）とコービー・ブライアント（元：ロサンゼルス・レイカーズ）。その2名のサインが入ったトレーディングカードが、スポーツカードの史上最高額となる1293万2000ドル（約19億700万円）で落札された。

　今回のオークションで出品されたのは、『2007－08 Upper Deck Exquisite Collection Dual Logoman Autographs Jordan & Bryant card』。両端に2名がプリントされており、サインとジャージの刺繍も同封されている。現地メディア『ESPN』によると、約1年前に2412万ドル（約35億5600万円）で落札されたベーブ・ルースのジャージに次ぐ、史上2番目に高価なスポーツグッズになるという。

This unique Michael Jordan and Kobe Bryant card sold for $12.932 million through Heritage Auctions early Sunday morning.

It’s now the most expensive sports card ever sold.https://t.co/SemEZPC7na pic.twitter.com/nyIfsZtCoc

— The Athletic (@TheAthletic) August 24, 2025

　大手オークションプラットフォーム「Heritage Auctions」のクリス・アイビー氏は、「現代のカードコレクターにとっての頂点であり、ジョーダンとコービーのサイン入りロゴマン（刺繍）が収録されたのは、このシリーズだけだ。もう一つは作れない。現代のバスケットボールコレクターにとって、これは聖杯のような存在だ」と、この一品について熱弁した。

　以前の所有者は価格の上昇を期待し、700万ドル（10億3000万円）ものプライベートオファーを断り、オープンオークションへの出品を決めた模様。アイビー氏は「そうすることで、新しいコレクターや、より高額で購入する意思のある人々を惹きつけることができる」と話している。

　2020年1月にコービーが不慮の事故で他界したのち、市場には数多くの偽造品が出回ることに。しかし今回の一品は、2009年までコービーが提携したUpper Deckのアイテムであり、ジョーダンとも数十年にわたって関係を持つ信頼に足るブランド。「出所と真偽が検証されたアイテムには、プレミアムが付くものだ」と、アイビー氏は語った。