2025.02.28

スパーズのポポビッチHCが声明「今後復帰できることを願い、自分の健康にフォーカス」

今季中は復帰しないことを決断したポポビッチHC[写真]=Getty Images
バスケ情報専門サイト

 2月28日(現地時間27日、日付は以下同)。サンアントニオ・スパーズグレッグ・ポポビッチHC(ヘッドコーチ)が、チームの声明を通じて今シーズンはチームへ復帰しないことを発表した。

「私は今シーズン、戦列へ戻らないことを決めました。ミッチ・ジョンソンと彼のスタッフは素晴らしい仕事をしてくれていますし、選手たちが困難なシーズンの中で団結し、素晴らしい決意とプロ意識を見せてくれました。私は今後コーチに復帰できることを願い、引き続き自分の健康にフォーカスしていきます」

 昨年11月。ポポビッチHCは軽い脳卒中を起こしたことでチームから離脱。それを受けて、スパーズはミッチ・ジョンソンAC(アシスタントコーチ)が代行HCを務めている。

 ポポビッチHCは離脱中も、定期的にジョンソン代行HCやチームの関係者と連絡を取り、数人の選手たちとも話すことがあったのだが、今シーズンは正式に戦列へ戻らないことが発表された。

 27日終了時点で、スパーズはウェスタン・カンファレンス13位の24勝33敗。右肩に深部静脈血栓症が見つかったことで、今シーズンの残り試合を欠場する見込みとなったオールスタービッグマンのビクター・ウェンバンヤマが離脱したことも響き、オールスターブレイク後は1勝4敗と苦戦。

 プレーイン・トーナメントへ出場できる最終枠の10位にいるサクラメント・キングス(30勝28敗)と5.5ゲーム差のため、現状では厳しいと言わざるを得ない。

 ポポビッチHCは、今年1月末に76歳を迎えた大ベテラン。1996-97シーズン途中からスパーズで指揮を執り、今シーズンで就任29シーズン目を迎えていた。スパーズを5度の優勝へ導いたほか、最優秀コーチ賞に3度も選出された名将。

 2023年にコーチとしてバスケットボール殿堂入りも飾っているポポビッチHCは、レギュラーシーズン通算1412勝(854敗/勝率62.3パーセント)がNBA歴代トップで、プレーオフ通算170勝(114敗/勝率59.9パーセント)でも同3位に入っている。

 ただ、今は健康面にフォーカスしてもらい、近い将来にスパーズの指揮官として復帰できることを願うばかりだ。

NBAの関連記事