2025.02.28

レブロンがヒートを離れたきっかけは”クッキー”?…ウェイドが当時の事件を語る

ウェイド(左)がレブロン(右)の衝撃エピソードを語った [写真] = Getty Images
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 2019年にNBAを引退したドウェイン・ウェイド(元マイアミ・ヒート他)が、ポッドキャスト番組『The Underground Lounge』に出演した。番組の中で、ヒートで共に2連覇を達成したレブロン・ジェームズにまつわるエピソードを語り、話題を呼んでいる。

 レブロン・ジェームズは2010年にクリーブランド・キャバリアーズからヒートに移籍し、2012年と2013年にNBA制覇を果たした後、2014年にキャブスに復帰している。ウェイドの話によると、ヒート在籍時に起きたとある事件をきっかけに、レブロンとヒートとの関係に亀裂が入ったとのこと。さらに、その事件の鍵を握るのは意外にも“クッキー”のようだ。

 ウェイドは「レブロンはこのチームに戻ってこないかも、と予感した最初の瞬間だった」と回想し、その“クッキー事件”の詳細を語った。

「守るべきルールの一つとして、“レブロンのクッキーには手を出すな”ってことなんだ。彼は、チョコチップクッキーとアイスクリームが大好きなんだ。彼は移動の機内で、シェフが用意した食事と共にクッキーを持参している。彼は飛行機で出る食事を食べないんだ」

 番組ホストを務める元NBA選手のルー・ウイリアムズ(元アトランタ・ホークス他)が、レブロンとクッキーというギャップに思わず笑みをこぼすと「いや、真剣な話なんだ」とウェイドが制止し、次のように続けた。

「僕らは機内でトランプをしていた。ある日、ブロン(レブロンの愛称)が『俺のクッキーを持ってきてくれ』と伝えてもクッキーは出てこず、スタッフが彼の耳元で囁いたんだ。どうやら、機内にはクッキーを持ち込むことが許されなくなったらしい」

 レブロンはそれを聞いた瞬間にトランプから手を放し、明らかに不機嫌になったという。ウェイドの話によれば、レブロンからクッキーを取り上げたのは当時から球団社長を務めているパット・ライリーだったようで、ウェイドは当時の球団に対して「マイクロマネジメントが過剰だった」と語った。

「僕たちは4年連続でNBAファイナルに進出したチームなんだ。そんな僕たちに対して、ライリーのマイクロマネジメントは少し行き過ぎていたと思う。僕たちは子どもじゃないんだ。クッキーを取り上げる必要なんてなかった」

 レブロンはヒートから離れた後、2016年にキャブス、2020年にレイカーズで優勝を果たしている。もしクッキーが取り上げられることがなければ違う歴史があったのかも知れない、と思うと想像が膨らむばかりである。

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