2025.03.01

次の“リーグの顔”は誰?…カーメロ、エドワーズ、レブロンが持論や思いを語る

エドワーズ(左)やレブロン(右)が“NBAの顔”について語る [写真] = Getty Images
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 2月に行われたNBAオールスターゲームでは、ベテラン勢を中心に編成された「シャック・OGs」が勝利を収めた。ケガの影響を考慮しレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)は欠場となったものの、このチームはレブロンとケビン・デュラント(フェニックス・サンズ)、そしてオールスターMVPを受賞したステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)の“ビッグ3”がパリ五輪以来の再結成を果たしたことでも話題を呼んだ。

 レブロン、デュラント、カリーは長きにわたりNBAの“顔”として君臨しているが、全員がNBAキャリアの終盤に差し掛かっていることは否定できない。会見やインタビューを通して、各選手が自身の残されたキャリアについて語ると、その度にSNS上では『次のリーグの顔は誰だ?』という議論が生まれる。

 カーメロ・アンソニー(元ニューヨーク・ニックス他)は、自身がホストを務めるポッドキャスト番組『7PM in Brooklyn』でこの議論に参戦。NBAはアメリカの文化であると主張した上で、グローバル化に逆行するような持論を展開している。

「ウェンビー(ビクター・ウェンバンヤマ/サンアントニオ・スパーズ)はNBAの顔にはなれない。なぜなら、これは僕たちのスポーツだから。ルカ(・ドンチッチ/レイカーズ)も、ヤニス(・アデトクンボ/ミルウォーキー・バックス)も、シェイ(・ギルジャス・アレクサンダー/オクラホマシティ・サンダー)も無理だ。アント(アンソニー・エドワーズ/ミネソタ・ティンバーウルブズ)、ジャ(・モラント/メンフィス・グリズリーズ)、ジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)が顔になるんだ」

 一方、カーメロに名前を挙げられたエドワーズは“リーグの顔”になることに消極的な様子。オールスター期間中にインタビューでこの件について問われたエドワーズは、次のようにコメントしている。

「うーん。僕はそんな選手(リーグの顔)になれるとは思う。でも、なりたくないんだ。ただコートに出てバスケをして、相手をやっつけて家に帰る。そうやって過ごしたいんだ」

 余計なプレッシャーを感じることなく純粋にバスケを楽しみたい、という少年のような思いを語ったエドワーズ。この発言にレブロンが反応し、エドワーズに同調する形で“リーグの顔”であることの辛さを語っている。

「自ら好んで『リーグの顔になりたい』なんて言う人はいるかな?毎試合プレーする度に、人々から嫌なことを言われるんだ。もちろん、こっちから頼んだことでもないのに。アントの気持ちはよくわかるよ。とにかく、(スター選手を囲む雰囲気を指し)すごく変な空気が流れるんだ」

 来シーズンからアナリストの就任が決まっているカーメロは外野から、レブロンとエドワーズは当事者の目線から、それぞれ“リーグの顔”について意見や思いが語られた。グローバル化と同時に多様性も進む中で、“リーグの顔”の定義も柔軟に変化していくことになると思われるが、それでもこの議論は尽きないだろう。

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