
2025.03.05
2月21日(現地時間20日、日付は以下同)、サンアントニオ・スパーズは、ビクター・ウェンバンヤマが右肩の深部静脈血栓症により今シーズン残り試合を全休することを発表した。オールスターブレイク直後のニュースに、スパーズファンのみならず各地で衝撃が走っている。
突如戦線離脱となったウェンバンヤマに対し、ケビン・デュラント(フェニックス・サンズ)がエールを送った。現地メディア『ClutchPoints』によると、デュラントは21日の試合後の会見で次のようにコメントしている。
「とにかく辛抱するんだ。それが今の君にできる最大限のことなんだ。(今シーズン)コートに戻ることはできない。そのことに怒りを抱くのは、君にとって良いことではない。今はレゴを組み立てたり本を読んだりして過ごし、コートに戻る時が来たら爆発させればいい。大丈夫だ」
デュラントは2019年のNBAファイナルでアキレス腱を断裂し、翌シーズンを全休した過去を持つ。自分が突如コートに立てなくなったことへの悲しみや苛立ちを理解した上で、復帰に向けてメンタルを保つようアドバイスした。また、最初のNBAのサラリーでレゴを購入し、試合前の読書をルーティンとしているウェンバンヤマの趣味や習慣に触れ、愛のあるエールを送った。
ウェンバンヤマは今シーズン、46試合に出場し平均24.3得点11.0リバウンド3.7アシスト3.8ブロックを記録。最優秀守備選手賞の筆頭候補とされていたウェンバンヤマだが、残り試合全休となったため受賞資格を失うこととなった。
スパーズの戦績は26日終了時点で24勝32敗(ウェスタン・カンファレンス13位)。オールスターブレイク直後のサンズ戦には勝利したものの、以降の試合で3連敗を喫している。さらに、27日のヒューストン・ロケッツ戦を皮切りに、メンフィス・グリズリーズ、オクラホマシティ・サンダーといった強豪との試合が予定されており、さらに苦戦を強いられることが予想される。
脳卒中で離脱中のグレッグ・ポポビッチHC(ヘッドコーチ)が今シーズン中に復帰しない見込みであることも明らかになり、スパーズに吹いている逆風は非常に強いものとなっている。ウェンバンヤマにとっては胸が苦しい状況だが、まずはデュラントのアドバイス通り辛抱し、早期回復を願う。
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