
2023.03.02
2月22日(現地時間21日、日付は以下同)、フィラデルフィア・セブンティシクサーズは、ユーロリーグでリトアニアのチームに所属していたロニー・ウォーカー四世との契約を発表した。ウォーカー四世は昨シーズンまでブルックリン・ネッツでプレーしており、早々のNBA復帰を果たす形になっている。
現地メディア『Sixers Wire』によると、ウォーカー四世はシクサーズ加入にあたり以下のようにコメントし、謙虚でありながらも強い意気込みを見せた。
「チームに対してエネルギーや身体能力、若さをもたらしていきたい。まだ試合に出られるかもわからないし、これから何が起きるかもわからない。僕が今わかっていることは、コーチやチームから信頼を勝ち取らなければいけないということだけなんだ。勝利のため、この組織の一員になるためならどんなことだってやるつもりだよ」
ウォーカー四世は2018年のNBAドラフト1巡目18位指名でサンアントニオ・スパーズに入団し、その後ロサンゼルス・レイカーズ、ブルックリン・ネッツと渡り歩いた。今シーズン開幕前にボストン・セルティックスと無保証のエグジビット10契約を締結していたが解雇され、その後リトアニアのBCジャルギリスでプレーしていた。現地メディア『Basketnews.com』によると、BCジャルギリスとの契約にはNBA復帰条項が含まれており、シクサーズからのオファーは復帰条項の期限が切れる2時間前のことだったという。
家族をアメリカに残してヨーロッパでプレーしていたウォーカー四世にとって、NBA復帰は家族との時間を取り戻すことにもなった模様。このことについて触れられると、ウォーカー四世は「NBA復帰は家族のためではない」とし、次のように語った。
「シクサーズに何ができるか、ということばかり考えているんだ。僕がこの組織にどういう形で貢献できるかを考え、チームの勝利やプレーオフで勝ち進むことを目指していく。これが重要なんだ」
ウォーカー四世はレイカーズに所属していた2022-23シーズンのプレーオフ、ゴールデンステイト・ウォリアーズとのカンファレンス準決勝第4戦でチームを勝利に導いた経験がある。第4クォーターだけで15得点を挙げ逆転勝利に貢献し、レブロン・ジェームズに「ロニー・ウォーカーなしでは今日の試合に勝てなかった」と言わしめた。
期待の新人ジャレッド・マケインやベテランのエリック・ゴードンをケガで欠いたシクサーズにとって、ウォーカー四世は起爆剤となるか。今後の活躍に期待が高まる。
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