2025.01.29

ポール・ジョージが河村勇輝を絶賛「素晴らしいIQと理解度の持ち主」グリズリーズ同僚も“存在“語る

メンフィス・グリズリーズと2Way契約を結んでいる河村勇輝[写真]=Getty Images

 NBAにおける河村勇輝センセーションは、未だにその勢いが衰えていない。一度コートに立てば、ホーム、アウェイ問わず大歓声が巻き起こり、NBAオールスター2025で開催されるGリーグ・アップネクストゲームの最新投票結果では、堂々の1位に選出されている。

 そんな河村の活躍ぶりは、9度のオールスターであるリーグ屈指のスイングマン、ポール・ジョージの目にも止まっているようだ。

 PGは、自身がホストを務める『Podcast P with Paul George』に、河村と共にメンフィス・グリズリーズでプレーするGG・ジャクソンを招待。番組の中盤、司会のダラス・ラザフォードは、若いチームの台頭に触れる過程で河村の名前に言及すると、日本の小兵について賛辞を送った。

「彼(河村)にはサイズという不利があるにもかかわらず、本当に大きなインパクトを残していますね。彼が出場した試合も観戦しましたが、彼は実際にプレーするに値すると思いました。彼はロッカールームをまとめているようにも見えます。彼は誰とでも仲良くし、チームに必要な存在ですよね。これも若いチームの文化によるものだと思います」

 そして、ジャクソンはラザフォードから河村の印象について問われると、以下のように話し始めた。

「僕たちはもう彼に汚い言葉を教えるのはやめました。彼はもう、本に載っているほとんどの言葉を知っています。今ではロッカールームに必要不可欠な男になりました。雰囲気や小さな変化を感じ取ってくれます。彼といるのは楽しいですね。勇輝はメディアからの注目度も高いですから、メディアは僕らがどんな人間なのかを深く知る機会があるのではないでしょうか」

異国の地でチームメートに認められている河村勇輝[写真]=Getty Images


「勇輝は全てがクールなんです。彼は超、超、超一生懸命に働いていて、自分が国を背負っていることも理解しており、それが彼にとっても重要であることが伝わってきます。彼は僕らと同じ考えを持っていて、オリンピックで培った情熱をもたらしてくれます。本当に彼といるのは楽しいですね。何かに真剣に取り組んでいると、僕らの元まで来て『やってやろうぜ!』と鼓舞してくれるんです」

 ジャクソンは河村の人柄、勤勉さ、エナジーの証人となり、その伝染力は今やチームに欠かせないエッセンスとなっている。172センチの日本人ポイントガードは今シーズン、トップチームで17試合に出場。その多くで潤沢なプレータイムこそ与えられていないものの、5分以上出場した試合に限定すれば、平均5.7得点、2.3アシストをマークしている。また、主戦場のGリーグでは自身の真価を発揮し、スタッツは平均17.2得点、7.0アシスト、3ポイント成功率38.8パーセントを記録している。

 ジャクソンからマイクを受け継いだジョージも、河村の選手としての素質を賞賛した。

「彼は素晴らしいIQとゲーム理解度の持ち主ですね。バスケットボールというゲームに関する彼の知識は素晴らしいです。とても賢い選手だと思います」

 ジャ・モラントから可愛がられ、ジョージやシェイ・ギルジャス・アレクサンダーからも高く評価される河村。彼の直向きさがあれば、NBAでの居場所は日に日に大きくなっていくに違いない。

文=Meiji

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