2025.06.29

5月に40歳を迎えた司令塔クリス・ポールが来季ロサンゼルスで現役続行か?

今夏の去就が注目されているポール[写真]=Getty Images
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 NBAは、6月23日(現地時間22日、日付は以下同)に「NBAファイナル2025」最終第7戦を終えた。翌24日から、2024-25シーズンを自チームで終えたフリーエージェント(FA)の選手たちとの交渉が解禁され、すでに複数の選手たちが再契約を結ぶ意向と現地メディアが報じている。

 今月30日が2025-26シーズンの契約に関するオプションの行使または破棄の期限になっていて、7月1日から全チームのFA選手との交渉がスタートし、7日から契約解禁となる。

 キャリア20年目の今シーズン。サンアントニオ・スパーズと1年1100万ドル(約15億8400万円)以上の契約でプレーしたクリス・ポールは、レギュラーシーズン82試合へフル出場し、平均28.0分8.8得点3.6リバウンド7.4アシスト1.3スティールに3ポイントシュート成功率37.7パーセント(平均1.7本成功)を残した。

 もっとも、ビクター・ウェンバンヤマ擁するスパーズは今シーズン途中のトレードでディアロン・フォックスをロスターに加えたほか、新人王に輝いたガードのステフォン・キャッスル、デビン・バセル、ハリソン・バーンズジェレミー・ソーハンケルドン・ジョンソン、ジュリアン・シャンパニーといった選手たちが在籍している。

 さらに、26日に行われた「NBAドラフト2025」初日に1巡目2位でディラン・ハーパーを指名。194センチ97キロのガードが新たに入団することで、ポールは今夏のFA戦線で他チームと契約することが予想されている。

 先日NBAインサイダーのマーク・スタイン記者は、有料制会員サイトの『The Stein Line』にて、ポールはダラス・マーベリックスがターゲットにするかもしれないものの、キャリア21年目をプレーするのであれば、家族のいるロサンゼルスに近い場所でプレーすることを決めたと報じていた。

 5月6日に40歳を迎えたポールは、引退後のバスケットボール殿堂入りが確実視されている偉大なポイントガード。ロサンゼルスにはレイカーズとクリッパーズがあり、レイカーズには友人のレブロン・ジェームズ、クリッパーズにはヒューストン・ロケッツで2シーズンを共闘したジェームズ・ハーデン(どちらも来シーズンの契約がプレーヤーオプション)がいて、クリッパーズはかつて6シーズン所属した古巣でもある。

 大ベテランにオールスター級のスタッツを求めるのはさすがに酷だが、ベンチスタートのセカンドハンドラー、若手ガードのメンターとして申し分ないだけに、ポールの動向にも注目していきたい。

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