2025.05.30
キャリア20年目となった2024-25シーズン。サンアントニオ・スパーズのクリス・ポールは、自身2度目のレギュラーシーズン82試合フル出場を果たした。
今シーズンからスパーズに加わった“ポイント・ゴッド”は、先発ポイントガードとして平均28.0分8.8得点3.6リバウンド7.4アシスト1.3スティールに3ポイントシュート成功率37.7パーセント(平均1.7本成功)をマーク。
チームはオールスタービッグマンのビクター・ウェンバンヤマが右肩の深部静脈血栓症のためオールスターブレイク後に戦線離脱。今年2月のトレードで加入したスコアリングガードのディアロン・フォックスも左手小指負傷によって3月中旬にシーズン終了となったこともあり、ウェスタン・カンファレンス13位の34勝48敗に終わり、6シーズン連続でプレーオフから遠ざかることに。
それでも、このチームには新人王に輝いたガードのステフォン・キャッスル、デビン・バセル、ハリソン・バーンズ、ジェレミー・ソーハン、ケルドン・ジョンソン、ジュリアン・シャンパニーといった選手たちが在籍しており、ウェンバンヤマとフォックスが健康体を取り戻せば来シーズンは飛躍が見込める。
もっとも、今シーズン終了後に契約満了を迎え、制限なしFA(フリーエージェント)になるポールは来シーズンにスパーズでプレーする可能性は低いようだ。
5月28日(現地時間27日)。NBAインサイダーのマーク・スタイン記者は、有料制会員サイトの『The Stein Line』にて、スパーズがシーズン途中にフォックスを加え、キャッスルが新人王に選ばれたこともあり、今月6日に40歳を迎えた大ベテランがチームへ戻らないだろうと報じている。
また、スパーズは先日のドラフトロッタリーで全体2位指名権を引き当てた。これでNBAレジェンドのロン・ハーパー(元シカゴ・ブルズほか)を父に持つラトガーズ大学1年のディラン・ハーパーを指名する見込みとなった。
198センチ97キロのハーパーは、今シーズン29試合の出場で平均19.4得点4.6リバウンド4.0アシスト1.4スティールを残したガード。ケイド・カニングハム(デトロイト・ピストンズ)と比較される男がロスターに加われば、ポールの出番が確実に減少することは明らかなだけに、キャリア21年目を新たなチームで迎える可能性は大いにある。
はたして、引退後のバスケットボール殿堂入りが確実視されているベテラン司令塔は、どのチームのユニフォームに袖を通すことになるのか。今夏の注目FAの動向から目が離せない。
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