2025.05.29

ペイサーズのタイリース・ハリバートンがプレーオフで“歴史的”なトリプルダブル

驚異的なパフォーマンスを見せたハリバートン[写真]=Getty Images
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「僕らはここでなにか特別なことを作り上げている。しかも自分たちはそれをものすごく楽しんでやっているんだ」

 そう語ったのは、インディアナ・ペイサーズタイリース・ハリバートン。チーム在籍4年目のポイントガードは、2年連続でチームをカンファレンス・ファイナルへ導く殊勲者となり、「NBAプレーオフ2025」でも見事チームを引っ張っている。

 5月28日(現地時間27日、日付は以下同)にホームのゲインブリッジ・フィールドハウスで行われたニューヨーク・ニックスとのカンファレンス・ファイナル第4戦。ペイサーズは130-121でニックスに勝利し、3勝1敗でNBAファイナル進出に王手をかけた。

 ペイサーズではパスカル・シアカムが30得点5リバウンド、ベネディクト・マサリンが20得点、アーロン・ニスミスが16得点2スティール、マイルズ・ターナーが13得点3ブロックを残したとはいえ、主役はハリバートンだった。

 196センチ83キロの司令塔は、37分32秒コートに立っていずれも両チーム最多の104回のボールタッチで75本のパスを通し、32得点12リバウンド15アシストの“トリプルダブル”に4スティールと大暴れ。

 これまでペイサーズではポール・ジョージ(現フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)、ビクター・オラディポ、マーク・ジャクソンがプレーオフでトリプルダブルを残してきたのだが、2度も達成したのはハリバートンがフランチャイズ史上初。

 また、プレーオフの大舞台で30得点10リバウンド15アシストをクリアしたのはオスカー・ロバートソン(元シンシナティ・ロイヤルズほか/2度)、ニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)とハリバートンのみ。

 しかも1977-78シーズンにターンオーバーが正式に統計されて以降、プレーオフの1試合を30得点10リバウンド15アシスト超えかつ0ターンオーバーで終えたのはこの日のハリバートンがNBA史上初となった。

 ハリバートンは、プレーオフのカンファレンス・ファイナルで歴史的なスタッツで見事ペイサーズを勝利へ導いたと言っていい。30日のシリーズ第5戦で、ペイサーズが敵地でニックスを下すことができるのか、是非とも注目したいところだ。

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