
2025.07.03
7月2日(現地時間1日、日付は以下同)。ミルウォーキー・バックスは、制限なしFA(フリーエージェント)のマイルズ・ターナーと4年1億700万ドル(約153億100万円)で契約合意に達した傍ら、デイミアン・リラードをウェイブ(保有権放棄)することになると『ESPN』が報じた。
バックスは7シーズン在籍して先発センターを務めたブルック・ロペスが1日にロサンゼルス・クリッパーズと2年1800万ドル(約25億7400万円)で契約合意したことで退団。ボビー・ポーティスと3年4400万ドル(約62億9200万円)で再契約する意向と6月30日に同メディアが報じたものの、新たな先発センターを迎えるためにエースガードが退団することに。
在籍2年目の昨シーズン。リラードは58試合に出場して平均24.9得点4.7リバウンド7.1アシスト1.2スティールを残してオールスターに選出。ただ、今年3月下旬から右ふくらはぎの深部静脈血栓症のため戦線離脱し、インディアナ・ペイサーズとのプレーオフ1回戦の第2戦で復帰も、第4戦の第1クォーターにコートへ倒れ、左足のアキレス腱断裂と診断されたことで手術を受けたため、今シーズンの出場は絶望的と見られていた。
バックスは残り2年で約1億1300万ドル(約161億5900万円)の契約を残すリラードに対し、今後5年間で平均約2251万ドル(約32億1893万円)を支払うことになり、制限なしFAになってどのチームとも制限なしで契約可能となる。
今月15日に35歳を迎えるリラードは、金銭面の心配をすることなく、今夏あるいは健康体を取り戻してから自身が望む優勝争いができるチームと契約を結べるため、バックスの決断に“大喜びしている”と『The Athletic』が報道。
ヤニス(右)とターナー(左)がチームメートに[写真]=Getty Images
ただし、バックスのフロントが下したこの決断に、フランチャイズ・プレーヤーのヤニス・アデトクンボが“快く思っていない”とクリス・ヘインズ記者が報じた。『ESPN』のシャムズ・シャラニア記者は、同メディアの番組『NBA Today』の“Free Agency Special”へ出演した際に「私が聞いているのは、ヤニス・アデトクンボはオフシーズン全体を見て判断しようとしているということです」と話していた。
「今日の動きに注目していたことは確かです。ただ、1日だけでなく、オフ全体を見て判断することになります。オフが終わって、彼は自身に『僕はこのチームで2度目のチャンピオンシップを勝ち取ることができるのか?』と問いかけることになります」
この2、3日で、バックスはケビン・ポーターJr.、トーリアン・プリンス、ギャリー・トレントJr.、ジェリコ・シムズと再契約を結んだほか、ギャリー・ハリスを新たに獲得。パット・カナトンとドラフト2巡目指名権2本を差し出し、シャーロット・ホーネッツからガードのヴァシリェ・ミチッチもロスターに加えた。
オフシーズンを終えた時、アデトクンボはバックスのロスターをどう判断するのか。引き続き、このチームの動向に注目していきたいところだ。
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